B'zのボーカル、稲葉浩志さんのソロライブが22、23日、出身地の津山市で開かれる。2024年以来の凱旋公演に向け、全国から押し寄せるファンをもてなすため、市内の有志らは、ゆかりの地を巡るマップの制作やバスの運行、グルメイベントなどを計画。地元を挙げた歓迎で、街が熱狂の舞台となった2年前の再現を図る。
前回は約1万6800人が来場
2年前に津山で実現したソロ公演では、「せめて雰囲気だけでも味わいたい」と、チケットのないファンも会場周辺を埋めた。2日間で約1万6800人が訪れ、市内の経済効果は1億3800万円に上った。
今回の公演は、ファンや市民の「ねがい」が実現した形だ。B'zのホームページによると、チケットは両日とも完売したが、公演2日目の23日は稲葉さんの誕生日でもある。特別な思いを抱くファンも多い上、大型連休とも重なるため、前回以上の人出が見込まれる。
「津山おもてなしプロジェクト」が再結成
若手経営者らが再結成した「津山おもてなしプロジェクト」は、前回、道案内や各種イベントなど細やかな歓迎で遠来のファンを感激させた。さらに満足度を高めようと、実行委員会で準備に励む。
公演会場の津山文化センター(山下)そばで開くのは、題して「津山牛肉秋祭り~ULTRA BEEF」。B'zの代表曲の一つ「ultra soul」にちなんだグルメイベントで、市内の飲食店をはじめ約40軒が地元名物の牛肉料理などを提供する。
特設ステージではB'zや稲葉さんの楽曲で競うカラオケやコピーバンドの演奏が繰り広げられるほか、23日にはバースデーイベントも催すという。
周遊バスや横断幕で「聖地」を歓迎
また、稲葉さんの実家「イナバ化粧品店」(川崎)や市内の名所を巡る無料の周遊バスを運行。ボランティアスタッフが添乗し、観光ガイドを務める。ゆかりのマップにはイベント情報も盛り込み、会場までの道案内や熱中症対策にも取り組むなど、稲葉さんへの衰えぬ「恋心」に裏打ちされたおもてなしを提供する。
実行委員長の芦田雅嗣さん(41)は「行政や地域と連携し、津山の魅力や温かさを届けたい」と話す。
地元商店街には、稲葉さんの名前などをあしらった特大の横断幕がお目見えした。地域の商店主やファンらでつくる「B'z津山を盛り上げる会」のメンバーが前回ライブの際に作ったものだという。
楽曲にちなんだパネルも並べ、撮影スポットも設けた。パネルを描いた堺市の国松真弓さん(61)は「熱い気持ちを稲葉さんに届けたい」と思いがあふれる。
8月末には滋賀や愛媛から訪れたファン約15人が商店街周辺を丁寧に清掃する姿もあり、「聖地」を大切にしていこうという機運が高まる。「盛り上げる会」の出口剛三代表は「全国のファンを気持ち良く迎え、みんなで稲葉さんの誕生日を祝いたい」と話す。



