2026年6月に兵庫県の六甲国際ゴルフクラブで開催された「宮里藍サントリーレディースオープン」の開幕前、大会アンバサダーを務める宮里藍さん(41)がアマチュア選手たちとの座談会を実施。現役時代に経験した「イップス」への向き合い方や、集中力の高め方など、自らの経験に基づく具体的な助言を送った。
「緊張したらスイング以外のペースを落とす」
座談会では、試合で地に足がつかないというアマチュア選手の声に対し、宮里さんは「緊張すると重心のバランスが上にいきやすい。靴の中で足の指を動かし、足を感じる動きを入れる」と具体的な対処法を伝授。さらに、「緊張した時にはスイング以外のペースを落とす。ゆっくり話し、ゆっくり歩く」とアドバイスした。
また、調子が悪い時の対処法として「できないこと探しはしない。フルショットせずハーフショットにするなど、何ができるかにフォーカスする」と述べ、自身の経験を踏まえた実践的なヒントを提供した。
イップスとの向き合い方「不安は打ち消せない」
宮里さんは現役時代、ドライバーが思い通りに振れなくなる「イップス」を経験。「不安や恐怖は打ち消せない。『今日もいるね、不安』と受け止め、試合に出ている自分はえらい、と思っていた」と振り返り、自身に課すハードルを下げることも有効だと語った。
絶大な人気を集めた宮里さんならではの集中力の高め方も独特だ。「自分に矢印を向ける。自分の周りに青い風船があるとイメージし、その中でエネルギーをとどめる。周りからどう見られているか気になる時は、風船をちょっと厚くする」ことで自分の世界に入り込んだという。
後輩たちの活躍とエール
座談会に参加したアマチュア選手たちはその後、好成績を収めた。長沢愛羅(日本ウェルネススポーツ大学1年)はサントリーレディースで10位に入った直後の日本女子アマチュア選手権を制覇。岩永杏奈(大阪桐蔭高校3年)も座談会を経て、トヨタジュニアワールドカップの女子個人で優勝を果たした。
宮里さんは後輩たちに「技術も意識の高さも年々上がっている。自分のスタイルをどう確立していくか楽しみ」とエールを送り、アマチュアゴルファーの成長を温かく見守っている。



