8月15日は81回目の終戦の日でした。これを機に、これまでマイナビニュースのインタビューに応じた俳優たちが、戦争を題材にした作品への出演を通じて語ったコメントを紹介します。
水上恒司さん:同世代に「知るきっかけ」を
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023年公開)で特攻隊員を演じた水上恒司さんは、撮影に当たり特攻隊に関する映像や文献を調べました。特に印象に残ったのは、出撃命令を受けながら終戦を迎えた男性が、出撃前夜に眠れず天井の木目を数えていたという証言だといいます。
水上さんは「時間が経つにつれて風化していくことには抗えないと思いますが、このインタビューを読んで一人でも“知らなかった”、“知りたい”と思ってくれたら。何かを知るきっかけになったらいいなと思います」と語っています。
河合優実さん:反戦の立場を貫く意義
NHK連続テレビ小説『あんぱん』(2025年)で、戦争で恋人を失い反戦の立場を貫く役を演じた河合優実さん。戦後80年の節目に「この時代にちゃんと戦争にノーを言う人を演じることは、すごく意義があることだと思っています」と話しました。
また、「やなせさんが戦争を経験して、そこからたどり着いた思想は、私は戦争を経験していないので同じ実感を持って言葉にすることはできません。でも、その声をもう一度はっきり伝えるべきだと思うし、反戦を担えてよかったと思っています」と述べています。
北村匠海さん:「戦争は悪だなと思いました」
同じく『あんぱん』で、やなせたかしさんをモデルにした柳井嵩を演じた北村匠海さん。戦地へ向かう役を演じた撮影を振り返り、「戦争は悪だなと思いました」と語りました。飢えをリアルに表現するため、食事を抜いたり水分を制限したりしながら撮影に臨んだといいます。
北村さんは「嵩は軍隊に入ってから、今までとは芝居が全然違うんです。感情を殺さなければいけなくて、声量も姿勢も全部統一されて、個性というものが何一つなくなる。その窮屈さをすごく感じました」と当時を振り返っています。
中村蒼さん:無関心でいないために
ドラマ『シミュレーション 昭和16年夏の敗戦』や映画『宝島』『沈黙の艦隊 北極海大海戦』(いずれも2025年)に出演した中村蒼さんは、戦争や核、沖縄をめぐる問題が現在にもつながっていると感じたといいます。
「無関心であることが、問題を長続きさせたりすると思うんです。もちろん、自分の周りの幸せを大切にしながらですけど、そこだけではなく、それ以外の場所で何が起きているのかにも目を向けながら日常を送っていきたいと思うようになりました」と語っています。
4人はいずれも戦争を体験していません。だからこそ、当時を生きた人の気持ちを完全に理解できるとは語っていません。それぞれアプローチは違うものの、共通しているのは「知らない」ということをそのままにしない姿勢です。



