第175回直木三十五賞の選考会が7月15日に都内で行われ、朝倉かすみの「けんぐゎい」(光文社)が受賞作に選ばれた。朝倉は3回目の候補で初の直木賞獲得となる。同日には芥川龍之介賞の選考も行われたが、該当作なしとなった。
受賞作と候補作の概要
直木賞の候補は5作品。朝倉かすみ「けんぐゎい」、蝉谷めぐ実「見えるか保己一」(KADOKAWA)、凪良ゆう「多類婚姻譚」(講談社)、原田ひ香「#台所のあるところ」(文藝春秋)、若林正恭「青天」(文藝春秋)。年齢は朝倉が65歳、凪良が53歳、蝉谷が33歳、原田が56歳、若林が47歳。朝倉は3回目、凪良は2回目、蝉谷、原田、若林は初候補だった。
朝倉かすみの経歴
朝倉かすみは1960年北海道小樽市生まれ。2003年に「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞、2004年に「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。2009年に『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞、2019年に『平場の月』で第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞候補に。2024年には『よむよむかたる』が第172回直木賞候補となった。他の著作に『ぼくは朝日』『にぎやかな落日』『棺桶も花もいらない』などがある。
選考会と授賞式の詳細
選考会および授賞作発表は7月15日に実施。受賞者が都内および近郊在住の場合は発表当日に共同記者会見が行われ、地方や海外在住・滞在の場合はリモート会見が予定されている。贈呈式は8月21日に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が贈られる。
第175回芥川賞の候補作
芥川賞の候補は5作品。小砂川チト「ゾンビ回収婦」(『群像』五月号)、鈴木凉美「悪い血」(『文學界』六月号)、仁科斂「丹心」(『新潮』四月号)、村司侑「ソリティアおじさんがいた頃」(『文學界』五月号)、八木詠美「アンチ・グッドモーニング」(『文藝』春季号)。いずれも受賞には至らなかった。
選考委員
芥川賞の選考委員は小川洋子、奥泉光、川上弘美、川上未映子、島田雅彦、平野啓一郎、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一。直木賞の選考委員は浅田次郎、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、辻村深月、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき、米澤穂信。



