第175回芥川賞に小砂川チト「ゾンビ回収婦」、直木賞に朝倉かすみ「けんぐゎい」が決定
第175回芥川賞・直木賞決定 小砂川チトと朝倉かすみが受賞

第175回芥川賞・直木賞が決定

7月15日、都内で開催された「第175回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の選考会において、芥川賞に小砂川チト氏の「ゾンビ回収婦」、直木賞に朝倉かすみ氏の「けんぐゎい」がそれぞれ選出された。両氏とも今回が3度目の候補入りであり、初の受賞となった。

芥川賞候補と受賞作

芥川賞の候補は5作品で、小砂川チト「ゾンビ回収婦」(『群像』5月号)、鈴木凉美「悪い血」(『文學界』6月号)、仁科斂「丹心」(『新潮』4月号)、村司侑「ソリティアおじさんがいた頃」(『文學界』5月号)、八木詠美「アンチ・グッドモーニング」(『文藝』春季号)。受賞した小砂川氏は36歳、鈴木氏は43歳でともに3回目の候補。仁科氏(31歳)、村司氏(47歳)、八木氏(37歳)は初候補だった。

直木賞候補と受賞作

直木賞の候補は5作品で、朝倉かすみ「けんぐゎい」(光文社)、蝉谷めぐ実「見えるか保己一」(KADOKAWA)、凪良ゆう「多類婚姻譚」(講談社)、原田ひ香「#台所のあるところ」(文藝春秋)、若林正恭「青天」(文藝春秋)。朝倉氏は65歳で3回目の候補、凪良氏(53歳)は2回目、蝉谷氏(33歳)、原田氏(56歳)、若林氏(47歳)は初候補だった。

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受賞者のプロフィール

小砂川チト氏は1990年岩手県生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、同大学院社会学研究科心理学専攻を修了。2022年に「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞し、同作が第167回芥川賞候補に。2024年には「猿の戴冠式」で第170回芥川賞候補となり、単行本『猿の戴冠式』で第37回三島由紀夫賞候補、第46回野間文芸新人賞候補にも選ばれた。

朝倉かすみ氏は1960年北海道小樽市生まれ。2003年に「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞、2004年に「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞しデビュー。2009年『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞、2019年『平場の月』で第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞候補に。2024年『よむよむかたる』が第172回直木賞候補となった。他の著書に『ぼくは朝日』『にぎやかな落日』『棺桶も花もいらない』など。

選考会と贈呈式の詳細

選考会および授賞作発表は7月15日に行われた。受賞者が都内または近郊在住の場合は発表当日に共同記者会見が実施され、地方や海外在住・滞在の場合はリモート会見が予定されている。贈呈式は8月21日に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が贈られる。

選考委員一覧

芥川賞の選考委員は小川洋子、奥泉光、川上弘美、川上未映子、島田雅彦、平野啓一郎、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一の9氏。直木賞の選考委員は浅田次郎、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、辻村深月、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき、米澤穂信の9氏。

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