県と県社会福祉協議会は21日、コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」のシニア大会を水戸市で初めて開催した。eスポーツを活用し、高齢者の認知症防止や社会参加につなげる狙い。大会では音楽に合わせて太鼓をたたくゲーム「太鼓の達人」で、白熱の戦いが繰り広げられた。
白熱の戦い、参加者らがリズム刻む
「焦るな!」「タイミング合わせて」。真剣なまなざしの参加者らは、力強い声援に応えるよう体でリズムを刻みながら、両手のスティックで一打一打を打ち込んでいた。ミスなく打ち続ける「コンボ」を150打以上決める参加者もいた。
大会には60歳以上の男女24人が参加。予選を突破した上位8人が決勝トーナメントに進出した。優勝した水戸市の女性(76)は「みんなで集まってわいわいできるのが何より楽しい。次回に向けて腕を磨かなくては」と声を弾ませた。
eスポーツの効果と広がり
県内では、同会が2022年度から高齢者施設や地域サロンでeスポーツを用いた交流会などを開いてきた。同会によると、認知症やフレイル予防への効果が期待されるほか、生きがいづくりや若年層との交流にもつながるのがメリットという。
24年には60歳以上を中心としたスポーツ・文化の祭典「ねんりんピック」でeスポーツが正式種目として導入され、シニア世代のeスポーツへの関心が高まっている。同会の大川遵一常務理事(63)は「年齢や体力関係なく誰でも楽しめるのがいいところ。もっとeスポーツの輪を広げていきたい」とシニア大会の定期開催へ意欲を示した。
高校生も協力、世代交流の場に
今大会の運営には水戸啓明高校のeスポーツ部が協力した。部長の内田鷹人さん(17)は「ゲームをきっかけに幅広い世代と交流できるのがうれしい」と話していた。



