米国最大のオークションハウスであるヘリテージ・オークションズ(本社:テキサス州)は6月25日、12日から13日にかけて開催した「Video Games Signature(R) Auction」(ビデオゲーム・シグネチャー・オークション)の結果を発表した。同オークションでは、レトロゲームの名作が相次いで高額落札され、特に1980年代から1990年代にかけてのクラシックNintendo Entertainment System(NES)タイトルが大きな注目を集めた。
落札総額は約8億円超え、NESタイトルが上位を独占
オークション全体の落札総額は5,047,669ドル(約8億1358万円)に達した。上位6点をクラシックNESカートリッジが占め、上位10点中9点がNES関連タイトルとなるなど、ノスタルジーを背景にしたコレクター需要の高さが顕著に表れた。ヘリテージ・オークションズは、今回の結果について「日本発のゲームやポップカルチャーアイテムが、世界中のコレクターから文化的価値と資産価値の両面で注目されていることを改めて示すもの」と分析している。
最高額は『スーパーマリオブラザーズ』未開封品、世界記録を更新
今回のオークションで最高額を記録したのは、最高グレードを獲得した初期版の未開封『Super Mario Bros.(スーパーマリオブラザーズ)』で、落札額は300万米ドル(約4億8354万円)。これは2021年に個人取引で記録された200万ドル(約3億2236万円)を上回り、ビデオゲーム収集品における世界最高額を更新した。同社は、かつて家庭で遊ばれていたゲームソフトや当時のパッケージ、初期生産版、未開封品、限定版などが、保存状態や希少性によって国際オークション市場で高く評価される可能性があると指摘している。
主な高額落札品とその価格
主な落札結果は以下の通り(価格は日本円換算)。
- PSA 9.6 A++『スーパーマリオブラザーズ』未開封・グロスステッカー・第2生産版(1985年):約4億8354万円
- PSA 9.8『スーパーマリオブラザーズ』未開封・第4プリント製造版(1985年):約9268万円
- VGA 85+『スーパーマリオブラザーズ3』未開封・初期生産版(1990年):約1108万円
- PSA 8.5 CIB『スーパーマリオブラザーズ』マットステッカー・バリアント 初期生産版(1985年):約645万円
- PSA 9.6+『ゼルダの伝説』未開封・初期生産版(1987年):約6044万円
- PSA 9.8 A+『スラローム』未開封・ハングタブつき(1987年):約1209万円
- VGA 90+ コロコロコミック限定『ポケモンピンボール』ハイスコアコンテスト賞品 Game Boy Color本体(1999年):約302万円
- VGA 90+『ポケットモンスターピカチュウ』Game Boy(1998年)未開封:約282万円
- CGC 9.2『ゼルダの伝説』ファミコン ディスクシステム(1986年)未開封:約181万円
レトロゲーム市場の今後
今回のオークション結果は、レトロゲームが単なる懐かしのアイテムではなく、投資対象としても価値が認められつつあることを示している。特に、保存状態の良い初期版や未開封品は、今後も高値で取引される可能性が高い。ヘリテージ・オークションズは、日本発のゲーム文化が世界的なコレクター市場でますます重要性を増すと予測している。



