『にゃんこ大戦争』14年目で世界1.1億DL突破、無課金設計継続
『にゃんこ大戦争』14年目で世界1.1億DL突破

京都のゲーム開発会社ポノス(PONOS)が手がける『にゃんこ大戦争』が、2026年3月に全世界累計ダウンロード数1億1,111万を突破した。Nintendo Switch版や各種IPコラボ、コミカライズなどクロスメディア展開も進み、幅広い層に親しまれている。

14年目でも月100万DL、世界166の国と地域で配信

2012年末にiPhone版がApp Storeでリリースされてから約14年。今なお毎月約100万の新規ダウンロードを記録し、世界166の国と地域で配信されている。開発責任者の若林篤氏は「14年前は1億ダウンロードを超える日が来るなんて1ミリも想像していなかったので、社員全員が驚いています」と振り返る。

もともとフィーチャーフォン向けアプリとして誕生したが、スマートフォンの普及に伴いスマホ版を開発。シンプルな操作性と個性的なキャラクターが受け、リリース直後からヒットした。若林氏は「当時はユーザーになじみの薄かった『タップ』や『フリック』という操作を、いかに『心地よい』ゲーム体験へと昇華させるか。そのUI/UXの手触り感には徹底的にこだわって開発しました」と語る。

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言語対応とApp Storeの支援が成長の鍵

海外展開は当初から意識しており、2014~2015年に英語版、韓国語版、繁体字中国語版をリリース。2021年にはフランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、2023年にはタイ語に対応した。プロモーション担当の野澤勇太氏は「App Storeがなければ、僕らが作ったゲームをここまで世界に広げられなかったのではないかと思います」と述べる。

Appleの担当者との継続的なやり取りがマネタイズ面で大きな助けとなり、App StoreのTodayタブでフィーチャーされたことも多くのユーザーに知られるきっかけになったという。野澤氏は「Apple側から提案をいただくこともあり、とても心強いと感じています」と話す。また、Appleの担当者とのつながりでWWDCに参加し、グローバル展開やマネタイズのヒントを得たこともメリットの一つだとしている。

無課金でも最後まで遊べる設計を継続

14年間の運営で最も大切にしてきたのは、長く愛され続けることと、課金しなくても最後まで遊べることだ。若林氏は「基本的には最後まで無課金でも遊べる設計にしています。課金によって時間を短縮できますが、『課金しなければ遊べない』ゲームにはしたくありませんでした。その考えは今でも変わっていません」と強調する。

最後に野澤氏は、グローバル展開を目指すデベロッパーや個人開発者に向けて「App Storeは、デベロッパーの規模にかかわらず世界に向けて挑戦できるプラットフォーム。にゃんこ大戦争は広く世界で愛されるゲームになりましたが、決して自分たちの力だけでは達成できなかったと思います。小さなデベロッパーや個人の開発者の方にも、ぜひ世界に挑戦してほしいですね。ポノスでは、若手クリエイターの挑戦を応援していますので、そうしたチャレンジがもっと増えていけばうれしいです」とメッセージを送った。

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