第20期マイナビ女子オープン本戦がスタートし、8月21日(金)に東京・将棋会館で1回戦の千葉涼子女流五段―加藤結李愛女流二段戦が行われました。対局の結果、雁木調の相居飛車戦から攻め切った加藤女流二段が132手で勝利し、2回戦進出を決めています。
3か月前のリベンジを果たす
本トーナメントは予選を勝ち抜いた12名とシード4名の計16名が福間香奈女王への挑戦権を争うものです。ともに女流順位戦B級に所属する両者の対決となった本局は、加藤女流二段が6月初旬に行われた順位戦での雪辱を果たす結果となりました。
千葉女流五段の雁木+早繰り銀という積極策に対し、加藤女流二段は角を大きくさばいて飛車取りをかける落ち着いた対応を見せます。先手の飛車先歩交換を逆用するように2筋に歩を垂らしたのが好手で、直後の銀交換との連携で飛車を抑え込む狙いが実現しました。
「下段の香に力あり」の決め手
この垂れ歩がと金になったことで後手からの指し手の方針がわかりやすくなり、形勢に差がついてからは一方的な内容となりました。先手の歩切れを逆手にとって中央に香を据えたのが「下段の香に力あり」の格言通りの決め手。放っておいてはジリ貧と見た先手も勝負手を繰り出しますが、加藤女流二段はそのすべてに冷静に対処しました。
終局時刻は16時45分、最後は自玉の詰みを認めた千葉女流五段の投了で熱戦に幕が引かれました。反対に作戦が不発に終わった千葉女流五段としては、早めの角交換で局面を打開する必要があったとの結論に至っています。
次戦の相手は石本―塚田戦の勝者
快勝といえる内容で2回戦進出を決めた加藤女流二段は、次戦で石本さくら女流三段―塚田恵梨花女流二段戦の勝者と対戦します。
局後SNSを更新した加藤女流二段は「仕掛けへの対応に苦慮し、指しづらい展開にしてしまいました」と序盤の展開を反省していました。



