富裕層がブランドロゴを避ける5つの理由とノーロゴの高級ブランド
富裕層がブランドロゴを避ける5つの理由

胸元などにブランド名やロゴマークが大きく配置されたTシャツ「ロゴドンTシャツ」が一時期話題になったが、最近は見かけなくなった。今回は富裕層に「あえてブランドロゴを避ける理由」を聞いた。

富の誇示を避けたい

ブランドロゴ入りの商品は、見る人が見れば価格帯までわかる。周囲に不要な嫉妬や劣等感を抱かせず、円滑な関係を築くため、あえてロゴのない商品を選ぶお金持ちは少なくない。芸能人や著名人がプライベートで着用する高級ブランド品を「成金趣味」と揶揄する声もまだ多い。あるお金持ちは「穏やかに、静かに、目立たずに暮らしたいのでブランドのロゴが入ったものは買わない」と話した。

リスクの回避

ひと目で高級品とわかる服を着ていると、犯罪や盗難のターゲットになるリスクが高まる。特に海外や治安の悪いエリアではそのリスクが跳ね上がる。そのため、海外旅行の際は高級時計をアップルウォッチに替えたり、宝飾品を身に着けないなど対策を徹底している。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

品質へのこだわり

派手なロゴよりも、カシミアやシルクといった最高級の素材感や、職人による仕立ての美しさを重視する富裕層もいる。ロゴがなくても、生地の質感や独特のカッティングで「同じ基準を持つ富裕層」にはどこのブランドか分かる。大衆には気づかれず、同じステータスを持つ仲間内だけで価値を共有することに喜びを見出すお金持ちもいる。

流行に左右されない普遍性

ファッション界はトレンドの移り変わりが激しく、ロゴ入りのTシャツなどはすぐに「古いデザイン」になる。一方、上質でシンプルな洋服は10年、20年先も長く愛用できる。ひとつの製品を長く愛用したいと考えるお金持ちは、流行に左右されないアイテムを好む。

他人と被りたくない

ロゴが目立つ商品はブランドを象徴するアイテムとして広く展開されることが多く、人と被りやすいと感じる人もいる。街で自分と同じロゴを着ている人を見かけた際に、その服の「希少価値」が消えたと感じるお金持ちもいる。実際に、あるお金持ちは「人と被りたくないから、そもそもロゴ入りの商品は選びません」と話した。本当に特別なものを求める人は、既製品ではなく、自分の体型に合わせたビスポークや、流通数が極めて少ない限定品を選ぶ。

富裕層が選ぶ「ノーロゴ」の代表的ブランド

世界のビリオネアやエグゼクティブに愛される、ロゴを一切出さない最高峰ブランドがある。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ
  • Loro Piana(ロロ・ピアーナ):1924年に北イタリアで設立された世界最高峰の高級カシミヤ・最高級ウールのテキスタイルメーカー。中国北部やモンゴルの小ヤギから採れる極めて希少な「ベビーカシミヤ」などを使用し、「クワイエット・ラグジュアリー」の代表格として愛されている。
  • Brunello Cucinelli(ブルネロ クチネリ):1978年にイタリア・ウンブリア州で設立された世界最高峰の高級カシミヤウェアを中心とするブランド。それまで地味な色合いが主流だった高級カシミヤの世界に鮮やかなカラー染めを取り入れたことで有名になった。
  • Valextra(ヴァレクストラ):1937年にイタリア・ミラノで設立された世界最高峰のラグジュアリー・レザーグッズブランド。装飾やロゴを排除し、グラフィカルで建築的な直線・曲線のみで構成されたミニマルなデザインが特徴。

あえて「ひと目でわかる高級品」を身に着けるお金持ちも

「本当のお金持ちはハイブランド品を身に着けずユニクロを好む」「派手な格好をしているお金持ちは本当のお金持ちじゃない」といった文脈が好まれがちだが、華やかなファッションを堂々と楽しんでいる方々を否定したい気持ちにはなれない。カルティエやエルメスなどの名門ブランドが持つ歴史やクラフトマンシップに深い敬意を持ち、そのデザインを愛することも素晴らしい。優れたデザイナーが手がけたロゴやアイコンは、それ自体が完成されたアートであり、純粋に「美しい」と感じているから身に着けている。

「ひと目でわかる高級品」を身に着けている方を「本当のお金持ちじゃない」と決めつける気にはなれない。好きなものを好きなように着ればよい。