博多人形師の中村弘峰さん(40)とアルミニウム製造大手「UACJ」(本社・東京)は、来年の干支「未(ひつじ)」にちなんだアルミニウム製のお面を制作し、福岡県宗像市の宗像大社で公開した。リサイクル率が高いアルミを素材に、12年で一巡する干支で「循環」を表現する企画で、毎年1作品ずつ制作、展示していく。
未のお面の特徴と制作過程
未のお面は、宗像大社などで開かれている「宗像みあれ芸術祭」の期間に合わせて展示した。サイズは縦横約23センチ、重さ約2.3キロ。中村さんが粘土で原型を作り、UACJ鋳鍛製作所(栃木県)の技術者が3Dスキャンデータからプログラミングを組み、制作した。
素材には、加工のしやすさや耐食性を考慮して、半導体製造装置やロケットの部品などに使われているアルミニウム合金「A5083」を使用。金属の塊から削り出し、約1か月かけて完成させた。
展示場所と12年間の計画
お面は宗像大社辺津宮・祈願殿前に展示した。展示では、12年間一貫して、12歳の子どもの目線に近い約1.35メートルの高さに掲げる予定。子どもは作品を見る位置が年々変わるため、親子で年月の「循環」を感じてもらう狙いもあるという。