中国の若者ファッションに「三坑(さんこう)」と呼ばれるジャンルがある。日本発のレースやフリルを多用した「ロリータファッション」、女子高校生の制服を模した「JK制服」、中国伝統衣装の「漢服」の3つからなり、直訳すると「3つの穴」を意味する。一度はまればお金を費やして抜けられなくなる、という意味が込められている。
通販セールで「三坑」が爆発
中国で毎年6月に行われるインターネット通販セールで今年、「三坑の取引が爆発した」と、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報(電子版)が伝えた。ある中国のロリータ服ブランドでは「3分間で14万件の注文が殺到した」という。
上海の商業ビルに専用フロア
上海の繁華街・南京東路の商業ビルには、三坑ファッションを集めたフロアがある。7月に訪れると多くの若者でにぎわい、街中でも東京にいるようなロリータ服や制服姿の若者を見かけた。
上海在住のロリータ服愛好家の女性(30)は「大学生の時からドレスなどを集めている。着ると気分がアガるので周囲にも好きな人は多い」と笑顔を見せた。ロリータ服を購入する消費者は860万人を上回るとのデータもある。
低価格競争に流れにくい「穴」の魅力
環球時報は「三坑ファンは特定のデザイナーを好むので低価格の競合に流れにくい」というネット通販の分析を伝えている。内需不振が伝えられる中国経済だが、消費者を吸い寄せる「穴」もあるようだ。



