札幌の人気パン店を手放し、小樽にキャンプ場プレオープンへ 夫婦の新たな挑戦
札幌の人気パン店手放し、小樽にキャンプ場プレオープン

札幌市内で人気パン店を営んでいた夫婦が、この夏、小樽市桃内にキャンプ場「PIMS OTARU」をプレオープンする。辻大吾さん(51)と妻の絢香さん(37)は、祖父母から受け継いだ土地に、常に進化し続ける「完成しない森の空間(まち)」の実現を目指す。

パン店からキャンプ場へ 異例の転身

辻夫妻は札幌市内の地下鉄駅で「大吾ぱん屋」3店舗を展開し、業績は好調だった。しかし、それを突然手放し、森に飛び出す決断をした。周囲に賛成する人は誰もいなかったという。

大吾さんは「子どもの頃から、押し入れやベランダなど変なところで寝るのが好きだった」と語る。子どもが生まれ、あちこちでキャンプをするうちに楽しさに目覚め、「自分でもキャンプ場をやりたい」と思うようになったのがきっかけだ。

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3年前に決断、昨年事業譲渡

本格的にスイッチが入ったのは3年前。「パン屋も元気なうちに譲った方がいい」と決断し、16年間続けてきた会社を昨年6月末で事業譲渡した。大吾さんは翌月から、30年近く放置され荒れ放題だった農地の再「開拓」に着手した。

自ら重機やチェーンソーを操り、約10ヘクタールの範囲にテントサイトや森の中の遊歩道などを整備。快適なアクティビティーとして、たるを横にした形状のバレルサウナや、秘密基地的な感覚を味わえるトレーラーテントも用意した。

プレオープンは8月1日、1日5組限定

当初は7月1日のオープンを予定していたが、中東情勢の影響でコンテナトイレが間に合わない。管理棟のトイレを使用してもらう形で、8月1日から1日5組限定でプレオープンすることにした。グランドオープンは来年4月15日を予定する。

冬も営業する予定で、今後はドッグランやソリの滑り台など様々な施設を順次整備していく考えだ。

クマ対策も実施

桃内地区では昨年、クマに襲われ2人がけがをする事故があった。このため、キャンプ場周辺を地元のハンターに巡回してもらうなどのクマ対策も実施するという。

大吾さんは「パンをつくることで、たくさんの人の日常のひとこまに関わってきたが、キャンプ場は、まるごと一緒に過ごせる場所になる。この空間で心を癒やしてもらいたい」と利用を呼びかけている。

問い合わせ、予約はメール(info@pims-otaru.jp)で受け付けている。

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