奈良県の山下真知事は19日の定例会見で、「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)」の世界遺産登録を契機とした観光誘客施策や現地のアクセス・周遊環境の整備計画を発表した。多彩なコラボレーションのほか、交通インフラの強化を図る。
山下氏は「世界遺産に登録された年は、過去の例を見ると前年度比で約2倍観光客が増える。多角的な仕掛けを用意し、来訪者に満足していただける取り組みをしたい」と語った。
ハローキティやQuizKnockとの連携施策
若い世代の誘客を図るため、サンリオのキャラクター、ハローキティと連携し、全19の構成資産を巡る「デジタルクイズラリー」を実施する。デジタルスタンプにはハローキティのキャラクターがデザインされる。5カ所を巡る「重ね捺(お)しスタンプラリー」も実施する。期間は9月1日~来年3月15日。
知的エンタメ集団「QuizKnock(クイズノック)」と連携した「飛鳥トラベル」を10月31日~来年3月31日に開催。移動距離やスポット到達でポイントを獲得し、ご当地クイズに挑む。
首都圏・海外へのプロモーション
首都圏へ向けたPRでは、JR東京駅八重洲コンコースに高さ1.8メートル、幅4メートルのリアルな「石舞台古墳」大型オブジェを今月30日まで設置。首都圏の女性誌「オズマガジン」の読者インフルエンサーコミュニティーからメンバーを招き、現地体験をSNSで発信する。
海外向けには世界最大級のオンライン旅行予約サイト「エクスペディア」などを通じたプロモーションを継続する。
また飛鳥・藤原を核に「古都奈良の文化財」「法隆寺地域の仏教建造物」「紀伊山地の霊場と参詣道」といった他の世界遺産や地域資源を活用し、貸し切り対応などの特別感のあるコンテンツを造成。来年2月に東京で首都圏の旅行会社を対象とした大規模商談会を開催し、ツアー商品化と販売を推進する。
交通インフラの強化
交通インフラも主要鉄道駅に接続するバス路線を延伸するなどして強化する。近鉄大和八木駅では10月から、かしはらしコミュニティバスの土日祝の便を「明日香奥山・飛鳥資料館西」まで延伸し、明日香村の周遊バス「赤かめ」との乗り継ぎ性を高める。赤かめは秋の行楽に合わせ、9月19日~11月15日に増便を予定。
JR・近鉄桜井駅と明日香村を結ぶ「桜井・飛鳥回遊ライン」は9月以降、ラッピングバスの導入が予定されている。
県は公共交通機関、パークアンドライドの駐車場、タクシーなどの移動情報を網羅的に整理したアクセスマップを作成中で、今月中に公開したいとしている。



