直木賞作家・今村翔吾さん、山形・新庄にカフェ「羽州茶屋」オープン
直木賞作家・今村翔吾さん、新庄にカフェ「羽州茶屋」オープン

直木賞作家の今村翔吾さん(42)が22日、ゆかりの地・山形県新庄市中心部の南本町商店街の一角に、空き店舗を活用したカフェ「羽州茶屋」をオープンする。店内には作品のグッズが置かれ、イベント拠点としても活用する。今村さんは「ここを拠点に、地元の人との縁を深めていきたい」と話す。

プレオープンにはファンが集う

新庄まつりが繰り広げられた8月下旬に合わせてプレオープンしたカフェ。店先には「今村翔吾」と書かれた旗やのれんに多くの通行人が足を止め、店内はファンらでにぎわった。

店頭に立って接客し、かき氷やジュースを販売した今村さん。「お帰りなさい」。市民に声をかけられると、「新庄に来ると古里に帰ってきたようだ」と満面の笑みを浮かべた。

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デビュー作の縁で観光大使に

京都府生まれの今村さんは、新庄藩の火消しを描いた時代小説「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」で2017年にデビュー。「塞王の楯」で直木賞を受賞した。デビュー作の縁で新庄との交流を続け、同市の観光大使を務めている。

元ダンス講師で、昨年の新庄まつりでは、羽州ぼろ鳶組シリーズをテーマにしたダンスパレードをプロデュースした。カフェの店長を務めるのが、市役所職員としてパレードを担当していた舟生麻莉子さん(38)だ。舟生さんは3月末に「新庄を盛り上げる力になりたい」と市役所を退職して今村翔吾事務所に入社。地元ファンからの要望もあり、カフェの出店計画はトントン拍子で進んだ。「地域の人たちがいつでも立ち寄れる場所にしたい。地域に必要とされるメニューを考案したい」と意気込む。

地域に根ざした拠点に

プレオープンに訪れた同市の小学6年生の男児(12)は「オープンしたらお小遣いで来たい」と出店を喜び、男児の父(46)も「有名になっても新庄をずっと気にかけてくれてありがたい」とほほ笑んだ。

店内のレイアウトは構想中だが、羽州ぼろ鳶組のキャラクターパネルや文庫本の大きなオブジェが随所に並ぶ予定。今村さんのサイン会やトークショーなど、イベントの拠点にもする計画だ。

22日のオープンに駆けつける予定の今村さんは「羽州ぼろ鳶組の本を書いている時には考えもしなかった。本で人の縁がここまでつながったと思うと不思議で感慨深い」と語る。「新庄は第二の古里。末永くこの十字路を見守っていけたら」とほほ笑んだ。

カフェは新庄市本町3の51、午前11時~午後6時、日曜定休。22日にはオープニングセレモニー、23日には今村さんのトークショーとサイン会を行う。

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