宮城県気仙沼市の離島・大島にある亀山(標高235メートル)で18日、山頂と中腹を結ぶモノレールの開業セレモニーが開かれた。東日本大震災に伴う火災で焼失した旧リフトに代わる新たな交通手段として整備され、19日から一般営業を開始する。
震災で失われたリフト、モノレールで復活
かつて亀山には山頂へ向かうリフトが設置されていたが、2011年3月の東日本大震災で発生した火災により全焼。以来、山頂へのアクセスは徒歩のみに限られていた。今回のモノレール開業により、再び楽に山頂を訪れることができるようになる。
開業セレモニーには地元関係者や招待者が出席。菅原茂市長は「良いものができた。市の観光の起爆剤として、魅力を発信していきたい」と述べ、観光振興への期待を示した。
通年運行可能、冬季も安心
旧リフトは強風や積雪などの悪天候時に運行を休止することがあったが、新型モノレールは通年での運行が可能。これにより、冬季でも安定したアクセスが確保され、観光客の利便性が向上する。
モノレールの乗車時間は片道6~7分。山頂には展望テラスや遊歩道が整備され、カフェも新設された。式典後に行われた試乗会では、参加者が海上のカキ養殖いかだや気仙沼市中心部の街並みなど、眼下に広がる景色を楽しんだ。
地元小学生も歓迎「初めて上から見られた」
招待された大島の小学5年生、村上瑠佑さん(10)は「授業で学んだ島の浜や海を、初めて上から見られた。家族とも来てみたい」と声を弾ませた。地元の子供たちにとっても、新たな観光スポットとして親しまれることが期待される。
営業概要:年末年始除き無休
モノレールは年末年始を除き原則無休で営業する。料金は往復券のみで、中学生以上1200円、小学生600円。未就学児は無料。気仙沼市はこのモノレールを核とした観光振興策を進め、被災地の復興をさらに加速させる方針だ。



