将棋の第34期倉敷藤花戦(岡山県倉敷市など主催)の挑戦者決定戦が18日、大阪府高槻市の関西将棋会館で指され、宮澤紗希女流初段(24)が122手で中七海女流三段(28)に勝ち、福間香奈倉敷藤花(34)=女王、女流王座、女流王位と合わせ女流四冠=への挑戦権を獲得した。自身初のタイトル挑戦を決め、規定により女流二段への昇段も決めた。
「大きな目標だったのでうれしい」
午前10時に始まった対局は午後2時56分に終局。宮澤新女流二段がリードを奪い、着実に勝ちきったという評判だった。感想戦を終えた宮澤新女流二段は、報道陣の質問に応じ、「タイトル挑戦は女流棋士になってからの大きな目標だったので、うれしいです。しっかり準備をして、良い将棋が指せるように頑張りたいと思います」と話した。
福間倉敷藤花については「女流棋士界のトップにずっと、おられる方で、憧れの存在です。対戦はまだ1度しかないんですが、その将棋は一方的に負けてしまって、中終盤の読みの深さ、強さをすごく感じました。すごく強い相手ですが、全力でチャレンジしていく気持ちで臨んでいけたら」と抱負を述べた。
デビューから4年目での快挙
宮澤新女流二段は横浜市出身。戸辺誠七段門下。2023年7月1日に女流2級となり、プロデビュー。師匠の戸辺七段は振り飛車党で、宮澤新女流二段は居飛車党だが、攻め将棋は共通しているとの評判だ。
宮澤新女流二段は「大学生までアマチュアで、デビューは遅い方。弟子入りする際に師匠からは『本当にタイトルを目指す気持ちがありますか?』と私の覚悟を問われました」。プロ4年目に入り、タイトル初挑戦という結果を残し、「(師匠に)一つ、恩返しが出来たかなと思います」と笑顔を見せた。
強豪を連破しての挑戦権獲得
今期倉敷藤花戦のトーナメントには女流棋士ら76人が参加。宮澤新女流二段は準決勝で西山朋佳女流四冠(31)=白玲、清麗、女流名人、女流王将=に勝利。西山女流四冠も、挑戦者決定戦で勝った中女流三段も、棋士養成機関「奨励会」で最高段位の三段まで勝ち上がった実力者だ。
強豪を連破したことについて、宮澤新女流二段は「(女流)トップの方たちと、だいぶ戦えるところまで来ている実感はあります」と話した。
飛躍のきっかけの一つは3月、第57期新人王戦で若手実力者の高橋佑二郎四段(27)に勝利したことだという。「その対局に勝てたことが一つのきっかけになって、倉敷藤花戦も勝ち上がれましたし、成長できた実感はあります」と振り返った。
福間倉敷藤花との三番勝負は11月6日に開幕する。



