九州を舞台にした本格特撮ヒーロー番組「ドゲンジャーズ」は、地域や企業のヒーローたちが悪者と戦い平和を取り戻すストーリーで、ファミリー層を中心に人気を集めている。番組はエンタメの提供やスポンサー企業の営業ツールにとどまらず、社会貢献活動にまで広がっている。仕掛け人で広告・マーケティング会社「エムマーケットエージェンシー」(福岡市)の下青木秀輝社長(41)に話を聞いた。
視聴者数は約117万人、キャラクターも増加
「ドゲンジャーズ」は2020年に地上波で放送を開始し、今夏に第7期に突入した。九州エリアの視聴者数は約117万人と推計されており、登場キャラクターは第1期の18体から第6期には29体に増えた。商業施設などでのイベント出演も多く、昨年9月までの1年間で145回に上った。
「地域×エンタメ」のヒーローマーケティング
ドゲンジャーズのコンセプトは「地域×エンタメ」。ヒーローマーケティングを掲げ、地元企業が気軽に使えるヒーローコンテンツを目指してきた。当初はグッズ販売やイベントでの収益化を目指していたが、コロナ禍で出鼻をくじかれた。2021年にスポンサー制度を設け約30社が出資したものの、うまく還元できずに叱責も受けたという。
2年目からは1社ずつ、集客や商品の認知度など各社が抱える課題に合わせて企画を提案。番組放送と連動した、飲食店を巡って限定コレクションシールを集めるスタンプラリー型の企画や、商品パッケージにキャラクターをデザインする取り組みを行った。中には売り上げが20%ほど伸びた事例もあった。現在、パートナー企業は120社を超え、企業のヒーローも次々に誕生している。



