岩国高坂上分校の神楽クラブ、4年連続「神楽甲子園」出場へ 演目「三鬼」を公開リハーサルで披露
岩国高坂上分校神楽クラブ、4年連続神楽甲子園出場

山口県立岩国高坂上分校(岩国市、全校生徒29人)の神楽クラブが、7月25日と26日に広島県安芸高田市で開かれる「第15回高校生の神楽甲子園」に4年連続で出場する。本番を前に、同分校で公開リハーサルが実施され、大会で披露する演目「三鬼」を教諭や生徒たちに公開した。

山代神楽の伝統を受け継ぐ

岩国市北部の山間地域には、江戸時代以前から伝わる山代神楽が継承されている。同分校では2023年度、地元の神楽について学んだことをきっかけに神楽クラブが発足。現在、8人の部員が同市美和町の山代白羽神楽保存会・巻郷満会長の指導を受けながら、熱心に練習を重ねている。

演目「三鬼」は、ある目標を達成しようとする「太夫」が、心の中の欲望を象徴する大小の鬼たちと戦い、打ち勝つという内容。困難や苦悩からくる誘惑と向き合う人間の心の問答を神楽で表現する演目で、観客に深い感動を与える。

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公開リハーサルで熱演

14日に行われた公開リハーサルでは、生徒たちは気温30度近い体育館のステージで、約20キロの重さがある衣装をまとい、30分近くにわたって舞や演奏を続けた。息の合った舞、巧みに強弱をつけた笛、太鼓、かねの演奏で場を盛り上げ、客席に下りて観客と触れ合いながら楽しませた。その後、舞台は太夫と鬼が激しく戦うクライマックスへ。最後に見事に打ち勝ち、幕を閉じた。

同クラブの部長は「これまでの練習の成果を発揮し、観客に感動を届けたい」と意気込みを語った。巻郷会長は「生徒たちは短期間で大きく成長した。本番でも堂々とした舞を披露してほしい」とエールを送った。

神楽甲子園の意義

「高校生の神楽甲子園」は、全国の高校生が伝統芸能である神楽の継承と発展を競う大会。今年で15回目を迎え、県内外から多くの高校が参加する。岩国高坂上分校の神楽クラブは、少人数ながらも情熱を持って練習に取り組み、地域の伝統文化を次世代に伝える役割を果たしている。

今大会では、同校のほかにも全国各地の高校が独自の演目を披露する予定で、伝統芸能の魅力を広く発信する場となっている。

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