「本の街」として知られる神保町の魅力を発信する「ひじりばし博覧会2026」(東京文化資源会議主催、読売新聞東京本社など後援)が20日、千代田区の御茶ノ水ソラシティで開かれた。座談会や展示会など12のプログラムに計約600人が訪れ、出版や建築といった文化資源の活用策について話し合われた。
「神保町新発見」をテーマに座談会
「神保町新発見~もっともっと面白い街へ~」と題した座談会では、都市計画を研究する日本大学の泉山塁威准教授や、音楽やアート、飲食を楽しめる複合店舗の運営者ら4人が登壇した。泉山氏は「神保町では若い人のチャレンジも生まれている。事業に挑戦する人が活躍できる枠組みを作れたらいい」と指摘。企業支援に取り組む一般社団法人「デサイロ」(千代田区)の岡田弘太郎・代表理事は「街の活性化には、事業をサポートする基金なども必要ではないか」と提案した。
座談会に訪れた台東区の女性編集者(68)は「本の文化や建物の魅力を残しながら、神保町らしい街づくりを進めてほしい」と話した。
連続朗読会で文学作品を次々と
博覧会では、公益財団法人「文字・活字文化推進機構」(理事長・山口寿一読売新聞グループ本社社長)が連続朗読会を開催した。同機構が開講する朗読指導者養成講座の修了生11人が、神保町が登場する小説「定価のない本」(門井慶喜著)や「古本食堂」(原田ひ香著)、神保町にゆかりのある森鴎外や夏目漱石などの作品を朗読し、約130人が静かに耳を傾けた。
また、「夕涼み朗読会」として、修了生のアナウンサーらによる小泉八雲の怪談の朗読も行われた。朗読指導者養成講座は2015年に始まり、これまでに約380人の修了生を輩出している。



