閉校の旧跡市小学校で光と音楽のライブイベント、江津市で10、11日に開催
閉校の旧跡市小で光と音楽のライブ、江津で10、11日

2016年に閉校した江津市跡市町の旧跡市小学校で10、11日、校舎と講堂を光と音楽、香りで演出するイベント「跡市 HAIKO night illusion」が開かれる。校舎でミュージックビデオが撮影されたことがきっかけといい、住民らでつくる実行委員会は「通い慣れた校舎を今後も生かす第一歩に」と準備を進めている。

閉校した校舎でのライブ開催の経緯

出雲市出身のシンガー・ソングライター、HANCEさんが24年、自身の曲「記憶」のミュージックビデオを校舎で撮影。スタッフらは、校舎で学んだ児童や教職員らに思いをはせ、「いつかここでライブができたら」と思っていたという。

一方、同校の卒業生で、地元でコーヒーショップを経営する盆子原得美さん(67)は、HANCEさんのミュージックビデオを見た。そこに映っていた校舎は、思い出にある昼間の明るいイメージとは異なり、暗闇にわずかな明かりがある幻想的な雰囲気で、「閉校になったさみしさを感じた」と話す。

イベント内容と開催概要

25年秋、盆子原さんは、HANCEさんのファンである知人から江津市でのライブ開催を相談された。その知人がHANCEさんに打診したところ、その日のうちにHANCEさん側から「旧跡市小でライブをしたい」と企画書が届いたため、盆子原さんが代表を務める実行委が準備してきた。

両日とも開催時間は午後5時~9時30分。校舎2階の各教室は光や音楽、香りで演出され、HANCEさんのミュージックビデオのような幻想的な雰囲気の中で没入感を味わえる。校舎1階ではマルシェや飲食場所を設ける。講堂では、地元の大学生によるギターの弾き語りやハワイアンフラ、三味線演奏などの後にHANCEさんがライブを開く。

校舎への愛着と今後の展望

旧跡市小学校は明治時代に開校し、現存の校舎は1938年に完成。少子化で閉校したが、住民らの愛着は強い。盆子原さんは「今回のイベントで市内外の多くの人に校舎と講堂を見てもらいたい」と話す。

前売りチケットは18歳以上2500円、高校生以下1000円。当日チケットはいずれも500円増。未就学児は無料。問い合わせは盆子原さん(090・6299・1583)。