淡路人形座、新作「きんたろう」23日から 参加型演出で客席と一体に
淡路人形座新作「きんたろう」23日から 参加型演出

国の重要無形民俗文化財「淡路人形浄瑠璃」を継承する兵庫県南あわじ市の淡路人形座は、7月23日から昔話を題材にしたオリジナル新作「きんたろう」の上演を開始する。500年以上の歴史を持つ伝統芸能に、現代風の語り口や観客が物語に没入できる参加型演出を融合させ、幅広い世代を魅了する。公演は8月31日まで。

伝統と革新の融合、3作目の童話ベース作品

淡路人形座は、伝統芸能の継承を目的に地元住民が中心となり1964年に発足。2012年から専用劇場を拠点に公演を続け、現在16人のメンバーが活動する。同座は2023年から、親子で人形浄瑠璃に親しんでもらおうと童話を基にしたオリジナル脚本の演目に挑戦。昨夏の「うらしまたろう」は4500人以上が鑑賞し、家族連れを中心に人気を集めた。今回の「きんたろう」は童話を下敷きにした3作目となる。

お披露目式で約200人が熱狂

7月2日には、地元の保育園児や観光施設関係者ら約200人を招いたお披露目式が行われた。人形遣いが金太郎やイノシシ、キツネをまるで生きているかのような俊敏な動きで披露。客席を巻き込んだ演出にも力を入れ、金太郎がクマと相撲を取る場面では、子どもたちが行司役として「はっけよい、のこった、のこった」と叫んだり、金太郎に「頑張って」と激励を送ったりして会場全体が熱狂に包まれた。

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脚本家の思い「子どもたちが前に進む後押しを」

脚本を務めた人形遣いの吉田光希さん(24)は、「盛り上がってほしい時に大きな声が上がって、とてもうれしかった」と喜びを語り、「金太郎の活躍を見て、子どもらが『怖い』という感情に流されずに前に進んでゆく後押しができる作品となれば」と期待を寄せた。

公演詳細とアクセス

公演は午前11時10分と午後1時30分からの1日2回。休演日は7月29日、8月5、6、18、19、26日。未就学児と淡路島内の小学生は無料。問い合わせは淡路人形座(電話0799-52-0260)まで。

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