青森ねぶた祭(8月2~7日)の開幕まで残り2週間となった17日、運行団体「青森菱友会」のねぶた小屋で、ねぶたに魂を吹き込む伝統の「開眼式」が執り行われた。真言宗の住職が安全運行と無病息災を祈願し、今年の運行に向けた準備が最終段階に入った。
破邪顕正をテーマに不動明王が主役
菱友会では毎年、真言宗系の祈祷が行われている。今年のねぶたは「邪道を打ち破り正しい道理を明らかにする」という教え「破邪顕正」をテーマに製作。真言宗で信仰される不動明王が主役に据えられた。開眼式では、青森市新城の照法寺・今照円住職が山伏装束に身を包み、ホラ貝を吹き鳴らして祈りを捧げた。
散杖で魂を込め、塩と酒で清める
住職は「散杖」と呼ばれる道具をねぶたの目に向けて振り、魂を注入。その後、ねぶたの周囲に塩と酒を振りまいて清め、安全を祈願した。菱友会のねぶた師・竹浪比呂央さんは「気持ちがしゃきっとした。あと2週間はあっという間なので、この時間を楽しんで作りたい」と意気込みを語った。
祭り本番へ向け最終調整
青森ねぶた祭は日本を代表する夏祭りの一つで、毎年約300万人の観光客が訪れる。菱友会は市内の主要運行団体の一つで、今回の開眼式を機に、製作作業も大詰めを迎える。竹浪ねぶた師は「観客に感動を届けられるよう、最後まで魂を込めて仕上げたい」と話している。



