『RIZIN.54』(11日/TOYOTA ARENA TOKYO)で元フェザー級王者のクレベル・コイケに勝利した秋元強真が、フルハウスで埋まった会場を熱狂させた激闘、左拳の負傷、そして大みそか大会の展望について語った。
「無事に勝ち切れて本当に安心しています」
試合を終えた率直な感想を求められると、「安心しました。ちょっと前まではプレッシャーがあったり、思ったよりクレベル選手が本当に打たれ強くて、左の拳を折ってしまうハプニングもありましたが、無事に勝ち切れて本当に安心しています」と振り返った。
左拳の負傷については、「ヤマニハ選手との試合で左手の薬指あたりを折っていたのですが、多分そこをまたやってしまいました。たぶん1ラウンドで痛めて、2ラウンドはちょっと流し気味だったんですけど、なんとか大丈夫でした」と説明した。
クレベル選手の印象と試合中のやり取り
クレベル選手のファイターとしての印象について、「本当に打たれ強くて、殴っている手がだんだん痛くなってくるぐらいでした。喧嘩ファイトで怖いし、どれだけ目が腫れても目の奥に殺気を感じるぐらいのプレッシャーがあって、『これがみんなが言うやりづらさなのか』と感じました」と語った。
試合後、クレベル選手がパシッと叩いた場面で笑顔を見せたことについては、「『アナタ、なんちゃらかんちゃら…』みたいに言ってくれて……変な意味じゃないですよ(笑)。試合中もけっこう話しかけてきて、僕も『ゴーゴー、レッツゴー』みたいに返していました。15分を一瞬に感じるくらい、すごく楽しく殴り合っていましたね」と明かした。
左拳の状態と大みそかへの展望
今後の目標については、「本当はすぐにでも練習したかったんですけど、この手の状態は明日病院に行かないとわからないので。まずはしっかり治して、ベルトに向かって駆け抜けたいです」と述べた。
大みそか大会への出場については、「さっき(朝倉)未来さんとも話して、『ケガがあって練習時間が数ヶ月しか取れないなら、無理してやる相手じゃない』という言葉をいただきました。確かに勢いでいける相手ではないので、チームやジムのコーチとも相談して、慌てずにまずは自分の必殺技である左の拳を治したいです」と慎重な姿勢を示した。
試合の分析と今後の課題
試合の手応えについて、「ハマってはいたんですけど、1ラウンドで攻撃を効かせた時に、僕はそれで失神させる予定だったんです。でも速攻で倒れなかったので『こんなに打たれ強いのか』と思って。組みの展開にもなっちゃいましたが、70%ぐらいは作戦通りにできたと思います」と振り返った。
試合前の分析については、「クレベル選手は蹴って蹴って相手を下がらせて、慌てて手を出したところにタックルで入ってくるんです。僕はそこに絶対に手を出さないぞと決めていて、パンチをもらってもいいからどちらかに回る(サイドステップする)ことを徹底していました。1ラウンド目はほとんどがっつり触られてはいないと思うので、僕の分析は間違っていなかったのかなと」と語った。
スタンドでボディロックを取られた際の対応については、「2年前に元谷(友貴)選手にあそこの部分でやられてしまって。何ヶ月もかけてそこを研究し、重点を置いてやってきたことが生きました」と述べた。
青木真也選手との練習については、「本当にやっていて意味があるなと思いました。今でも練習では(青木選手に)ボコボコにされるんですけど、それがなければ成長が止まってしまう。手が治ったらまたゆっくり、青木さんだけでなくいろいろな専門の方にお願いして、もっと『化け物』になろうかなと思います」と語った。
最後に、試合前に購入したという高級時計について、「実は、もう試合前に買ってしまっていて(笑)。『勝たなきゃ破産するぞ』と自分にプレッシャーをかけて追い込みました」と明かし、「次の勝利でまた増やしたいです。そのために、ボーナスが欲しいです!KOできなかったけど……お願いします(笑)」と笑顔で語った。



