神奈川・横須賀市、映画やテレビドラマのロケ誘致が昨年度144件で倍増 旧校舎の維持管理や住民参加で態勢強化
神奈川・横須賀市、映画やテレビドラマのロケ誘致が昨年度144件で倍増 旧校舎の維持管理や住民参加で態勢強化

京急線横須賀中央駅前の商業施設「横須賀モアーズシティ」で、市内で撮影された作品のパネルや台本などを集めた企画展「ロケのまち よこすか」が開かれている。市観光協会の主催で、会場には74点の資料が並び、買い物客らが足を止めて見入っている。7月中旬の3連休は毎日約400人が訪れた。

展示では、ドラマ「喧嘩独学」(ネットフリックス)がヴェルニー公園で、「明日はもっと、いい日になる」(フジテレビ)が旧市立走水小学校で撮影されたと紹介。これまでに誘致した作品は映画やテレビドラマに限らず、CM、情報番組、雑誌のスチール撮影など様々で、件数も2024年度の66件から2025年度には2倍超の144件に増えた。市内消費額は推計3000万円に上る。2026年度は既に42件を受け入れており、最終的に200件台への到達を見込む。

ワンストップで支える支援団体

誘致急増の背景には、市観光協会が2024年に民間企業と連携して設立した団体「市ロケーションサポート」の尽力がある。ロケハン(下見)から現場関係者とのロケ交渉や各種申請、エキストラの紹介、ドローン操縦の資格者の立ち会い、周辺警備、ロケ弁の手配、仮設トイレの設置まで、ロケに付随して生じる業務を一手に担う。365日24時間体制で支える厚いサービスが売りで、同協会の渡部良次事務局長は「制作者が撮影に専念できる環境を提供する」と狙いを語る。

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旧走水小学校を維持管理

東京湾を望む高台に立ち、地元で「日本一海に近い小学校」と親しまれた旧走水小学校は、2025年3月に閉校した。富士山を一望する風光明媚な立地に目をつけた渡部さんらは、ロケ誘致のため市と旧校舎の使用契約を結び、同サポートの職員がグラウンドの草刈りや旧校舎の清掃、ゴミ捨て、電球交換、雨漏りの修復まで行ってきた。その結果、同校だけでこれまで17件のロケにつながっている。

住民からロケ地やエキストラを募集

市は一般住民にも協力を呼びかけている。4月からはロケ候補地となる住宅やオフィス、工場、空き地などの施設の募集を始めた。年内にはエキストラの登録募集も行うという。渡部さんは「横須賀の魅力を知ってもらうために全力で、撮影などをサポートしたい」と話している。

これまでに誘致した主な作品は次の通り。

【テレビドラマ】田鎖ブラザーズ(TBS)、初恋DOGs(TBS)、お別れホスピタル2(NHK)、超宇宙刑事ギャバンインフィニティ(テレビ朝日)、GIFT(TBS)

【配信ドラマ・映画】にこたま、エンジェルフライト THE MOVIE

【CM】キリン一番搾り、SUUMO(スーモ)

【ミュージックビデオ】ano「愛晩餐」、AKB48 10thアルバム

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