WEST.重岡大毅、生成AI映画で役作りは手書きノート「最後のピース」と語る
WEST.重岡大毅、生成AI映画で役作りは手書きノートと語る

WEST.の重岡大毅(34)が主演する映画『5秒で完全犯罪を生成する方法』が11日に公開される。生成AIを使って殺人事件を隠蔽しようとしたことから窮地に陥る主人公を演じた重岡が、あえてアナログにこだわった役作りの裏側や、現在の芝居への向き合い方を語った。

生成AIを身近に感じた役作りの出発点

今作は、フリーライターの初海航(重岡)と、意図せず殺人を犯した妹・幸来(原菜乃華)の兄妹の物語。妹を守るため生成AIを駆使して事件を隠蔽しようとするが、この選択によってさらなる悪夢が2人を襲う。便利なツールだったはずの生成AIが想定外の事件を引き起こしていく完全犯罪サスペンスとなっている。

原案・脚本・プロデュースは、重岡と『宇宙を駆けるよだか』(18)でもタッグを組んだ岡田道尚氏。監督は、映画『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(25)で商業映画監督デビューを果たした近藤亮太氏が務める。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

重岡は、作品の話を聞いたときの印象について「“どういうことやろう?”と思ったんですけど、この映画の話を聞いたのと同じくらいに自分も生成AIを使い始めたこともあって、身近になってきたAI×完全犯罪というテーマは面白そうだと思いました」と振り返る。プライベートではトレーニング内容の相談やご飯屋さん探しなどにAIを使っているといい、「割とエンタメっぽいような良い距離感で僕は使っています」と話す。

手書きノートで役と向き合う“最後のピース”

役作りでは、手書きのノートを使用したという。重岡は「完全犯罪サスペンスだからこそ、航の心情を書いて整理したかったんです。自分なら、警察に言うんちゃうかな。でも、警察に言ったら妹が世間に好奇の目でさらされたら?これで加担して捕まったらどうなるのか。自首したらどうなるのか。航が揺れながらもストーリーが進む事にいろんなことが起きていく。航がなぜこんなことをできるのか、泥沼にはまっていくような感じで、ガーって書いていきました」と説明。

「1冊分は書いて、でも自己満ですね(笑)。なにかわからないけど、納得したかったんです。これだけやったから大丈夫だろうと、試合前にアスリートが自分を追い込む作業と同じかもしれない」と語り、「迷いを消す、というか」と自信をつける作業だったと明かす。

また、この映画で出合ったタイピングが、公式ブログの毎日更新を始めるきっかけになったという。「この映画で出合ったタイピングによってピースがそろった感じなんです。言葉と文字って面白いな、それを、自分なりにもっと使えればいいな、と思いました。もっと自分のこと知りたい、そのためには、自分に向き合って、自分と対話するのが1番いいかもしれない。だったら、せっかくブログというものがあるんだし、タイピングにも出合ったんだし、やってみっか!って」と語った。

直感的な芝居から理解する芝居へ変化

役作りについて、重岡は「基本、そうです。例えば、自分だったら、僕は完全犯罪もしないし証拠隠滅もしないけど、役としてはそれをやらないといけないわけじゃないですか。自分で“俺はならやらないな”と思いながら演じることはできない。だから自分なりに役をいろんな角度から見て自分のものになるまで、理解していく」と説明。「年々、どんどん、回りくどくなってきてる感じがしますね。昔はもっと直感的で、もっと野性的な感じだったんですけど、いつからそれが怖くなりました」とも語る。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ

その理由については「年齢を重ねて、キャリアも重ねて状況も立場も変わってきて。直感的、野性的な戦い方ひとつだけじゃ物足りないのと、それだけだとちょっと不安だなと思って」と明かす。「カッコつけた言い方をすると最終的に野生に戻るというか、“もうどうなってもいいと思い”と思えるところまで持っていく。全部、つながってるって理解してるから、あんまり怖くない」と語った。

『宇宙を駆けるよだか』の脚本家である岡田氏との8年ぶりのタッグについては、「もちろん役作りみたいものも、その時なりにしてたと思うんですが、もっと“わかる気がする!よし現場に行こう!”みたいな気はします。あの時はあの時なりに必死にやっていたので、今はできないやり方で演じていた気がします」と振り返る。

撮影現場でのエピソードと完全犯罪への見解

撮影中は、監督から「日常がぶっ壊れたところから物語がスタートするけど、ずっと同じテンションで演じていても観ている方も大変になってくる。でも、やっぱり人間は環境に適応していくものだから、普段の“今日何食べる?”、“これがいい”みたいな兄妹の日常会話を普通にしてもいい」と言われたといい、「その言葉でちょっと身軽になれました」と明かす。

共演者の印象については、妹役の原菜乃華について「最初会った時から、めちゃくちゃ幸来でした。まとっている雰囲気と、あと…声。“妹だな”みたいに思えたし、すごく良い声してるな、と」と語る。田中みな実については「めっちゃ面白かったです。あの人は、ずっとエンターテインメント(笑)」「美容についても教えてもらい『アイクリーム使ってる?』と聞かれたので『使ってません』って言ったら怒られて使うようになりました」と明かした。

自身が完全犯罪をできるかについては「完全犯罪というのはあの完全犯罪ですよね?(笑)。誰にもバレずに法に触れることをすることは無理無理、絶対無理!その前に自分が折れると思う。完全犯罪を成し遂げようようなんて覚悟がまず持てない」と笑いながら答えている。