若年性認知症を扱った「メモリードア」と、集団自殺のために集まった男女がタイムリープに陥る「三尺魂(さんじゃくだま)」の2作品が、名古屋市中村区の「シネマスコーレ」で28日まで日替わりで上映されている。いずれも加藤悦生監督(55)の長編映画だ。
舞台あいさつに主演俳優らが登壇
23日には、加藤監督と、両作品で主演を務めた辻しのぶさん、木ノ本嶺浩さん、「三尺魂」で高校生役を演じた村上穂乃佳さんらによる舞台あいさつが行われ、補助席まで出る満席となった。
「三尺魂」は廃小屋で繰り返される爆発前の時間
「三尺魂」は、津田寛治さん演じる花火師を含めた4人が、打ち上げ花火の玉を使って自殺を試みるが、なぜか爆発の前に戻ることを繰り返し、抜け出せなくなるストーリー。ネット掲示板で知り合った4人が集う「山奥の廃小屋」は、低予算のため加藤監督が実家の土地に自ら建てたという。
「メモリードア」は認知症カフェでの出会いを描く
一方の「メモリードア」は、27歳のサラリーマン・和也(木ノ本さん)が偶然訪れた認知症カフェで、20歳年上の若年性認知症の令子(辻さん)と出会い、親の価値観に縛られた人生を見つめ直して本当の愛と生きる意味を見つけていく物語だ。
加藤監督は「認知症や自殺は、特別な人の問題ではない。誰の身にも起こりえる出来事だからこそ、家族がいるすべての人に見ていただきたい。見終わった後、『誰かに会いたくなった』『もう少し生きてみようかな』と思っていただけたら、うれしい」と話している。
上映の詳細は同映画館(052・452・6036)へ。



