加瀬亮、デビュー作でヤンキー役も超絶演技 橋口亮輔監督が秘話明かす
加瀬亮、デビュー作でヤンキー役も超絶演技 橋口監督が秘話

俳優の木村多江(55)、リリー・フランキー(62)、橋口亮輔監督が20日、東京・シネマート新宿で行われた映画『ハッシュ!4K』、映画『ぐるりのこと。4K』(24日公開)の公開記念プレミア先行上映&トークショーに参加した。イベントには田辺誠一、片岡礼子も登壇し、作品への思いや撮影秘話を語った。

橋口監督が明かす加瀬亮のデビュー秘話

橋口亮輔監督は、自身の監督作である2001年公開の『ハッシュ!』と2008年公開の『ぐるりのこと。』の4Kリマスター版についてトーク。特に『ハッシュ!』でデビューした加瀬亮について、驚きのエピソードを披露した。

橋口監督によれば、加瀬亮は当時、浅野忠信の付き人をしており、見学に来ていた。そのうち「出してくれ」と志願。しかし空いていたのは蕎麦屋のヤンキー店員の、誰でもいいような役だけだった。それでも加瀬は「それでも出してくれ」と熱望したという。

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リハーサルでは、橋口監督が「こうで、こうで」と指示しても、加瀬は全く言うことを聞かず、独自の演技を貫いた。監督は「素人同然でできないのか、若いから生意気で突っかかっているのかと思った」と当時の困惑を振り返る。しかし本番では、その演技が見事にハマり、「何とも腹の立つ店員」を完璧に演じた。橋口監督は「加瀬くんは言ったことを自分の中でずっとやって出してくる。デビューの時からそうだった」と、その才能を絶賛した。

『ハッシュ!』と『ぐるりのこと。』の4Kリマスター

『ハッシュ!』は、ゲイカップルと一人の女性が「新しい家族のかたち」を模索する物語。土木研究所で働く勝裕(田辺誠一)はゲイであることを隠しながら生き、ペットショップ店員の直也(高橋和也)は明るくゲイライフを満喫するが虚しさを抱える。歯科技工士の朝子(片岡礼子)は自己肯定感の低さから孤独を募らせる。三人が織りなす人間模様は、2001年カンヌ国際映画祭監督週間に出品され、国内外で高い評価を得た。

一方『ぐるりのこと。』は、生まれたばかりの子を失い鬱になる妻・翔子(木村多江)と、寄り添い続ける法廷画家の夫・カナオ(リリー・フランキー)の10年間を描く。バブル崩壊から9.11テロまで、90年代の社会的事件を背景に、人間のつながりの中にしか希望は生まれないというメッセージが込められている。橋口監督自身の鬱経験から生まれたこの作品は、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など数多くの賞を受賞した。

イベント登壇者のコメント

イベントには木村多江、リリー・フランキー、田辺誠一、片岡礼子も参加。木村多江は撮影中に役に入り込みすぎて痩せたエピソードを語り、橋口監督から「ご飯をちゃんと食べて。女優はキレイに撮られなさい」と金言をもらったと明かした。リリー・フランキーは4Kリマスターについて「俺のかわいさが」と冗談交じりにコメントし、会場の笑いを誘った。

『ハッシュ!4K』と『ぐるりのこと。4K』は、7月24日より全国公開される。

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