『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』全国上映求める署名、開始2日で2万人超
『ネルソンさん』全国上映求める署名、2日で2万人超

塚本晋也監督の最新作『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』の上映館拡大とロングラン上映を求めるオンライン署名が、開始から2日で2万人を超える賛同を集めた。署名プラットフォーム「Change.org」が発表した。

ベネチアで日本映画初の受賞

本作は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソン氏の戦争体験と帰還後の葛藤をつづったノンフィクションを映画化。塚本監督はその証言をもとに、戦場での殺戮と、帰還した兵士の心身に残り続ける「加害者の傷」に迫った。

第83回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、若者の審査で選ばれる「金の小獅子賞」を日本映画として初めて受賞。ワールドプレミアでは上映後に約8分間のスタンディングオベーションが起きた。第51回トロント国際映画祭でもスペシャル・プレゼンテーション部門で上映された。

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国内上映は9館に縮小

日本国内では当初、全国28館での上映が予定されていたが、9月11日からの実際の上映は9館に縮小された。配給元は7月に公式サイトで「諸般の事情により一部の劇場での上映を中止させていただくこととなりました」と説明しているが、詳しい理由は明らかにしていない。

現在の上映館は関東3館、近畿2館、九州1館、沖縄3館のみで、北海道、東北、中部、中国、四国などでは鑑賞できない状況だ。SNSでは「観たくても観に行けない」「自分の町でも上映してほしい」といった声が上がり、全国上映を求める署名が9月16日に始まった。

署名は9月末に配給元へ

署名ページには、上映館を訪れた人から「平日にもかかわらず満席だった」「観るのに心構えが必要な作品だが、観てよかった」といった感想が寄せられている。戦争による心的外傷を身近な体験と重ね、作品をより多くの人に届ける必要性を訴える声もある。

署名を立ち上げた三浦秀章さんは「戦争がもたらす悲惨な影響や人々の教訓を学ぶことは、平和な社会を築くために欠かせないものです」と説明。「この映画がより多くの人に届くために、上映館を増やし、ロングランでの上映を求めます」と呼びかけている。

集まった署名は9月末、配給元のキノフィルムズへ届けられる予定だ。

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