ミッドウェー海戦の敗因は「暗号解読」ではない――。連合艦隊司令長官・山本五十六の「合理的な作戦」が狂った根本原因を、軍事史家の大木毅氏が解説する。
「暗号解読されたから負けた」は誤り
一般的に、ミッドウェー海戦で日本が敗れた原因として「暗号解読」が挙げられることが多い。しかし、大木氏はこれを否定する。「暗号解読されたから日本は負けた」という説明は誤りだという。
では、本当の敗因は何だったのか。大木氏は、山本五十六の作戦自体が「合理的」であったにもかかわらず、それが狂った根本原因を指摘する。
真珠湾の歓喜でも冷静だった理由
山本五十六は、真珠湾攻撃の成功による「歓喜」の中でも冷静さを保っていたという。連合艦隊司令長官だけが見抜いていた「本当の敵」とは何だったのか。
大木氏の分析によれば、山本は戦局の本質を見据えていた。その視点が、ミッドウェー海戦における作戦の立案にも影響を与えたとされる。
本稿では、大木氏の著書『ミッドウェイ海戦』に基づき、通説とは異なる視点から敗因を考察する。



