元Sexy Zoneのメンバー・マリウス葉(26)が16日、東京都内で行われたドイツ映画『白パンと独裁者』(8月7日公開)のジャパンプレミアに出席。トークイベントで、複数のルーツを持つことについて自身の考えを語った。
映画『白パンと独裁者』の内容
本作は、ドイツ映画界の重鎮ハーク・ボーム監督の幼少期の記憶を、愛弟子であるファティ・アキン監督が映し出した作品。第二次世界大戦末期、ドイツ北部のアムルム島を舞台に、戦地から疎開してきた12歳の少年ナニングが、ナチスを信奉する母ヒレのために白パンを求める冒険を通じて、戦争の終わりと家族の秘密に向き合う姿を描く。
マリウス葉は作品の感想を求められ、「戦争の終わりの時期を子どもの視線から見ることができる。個人的に1番響いたところ。子どもの視点から見ると何が正解か、何が正しいのか、わからない」とコメント。さらに、「12歳だから最初に母親の言っていることが正しい、と。島の中で、いろんなトライアルに直面して成長していく物語。アムルムの自然が主役と言っていいぐらいの絶景。映画の中で役者さんが言葉に表せないことが自然が表してくれる」と語った。
また、本作について「勇気ある映画だと思う。ドイツではピリピリしている中で、あえてメッセージがあいまい。観ている側が何が正解か考えさせられる」と述べ、作品の曖昧なメッセージ性を評価した。
複数ルーツを持つ自身のアイデンティティ
映画の舞台である第二次世界大戦末期、主人公の少年ナニングの母はナチスであり、島の人々から厳しい扱いを受けるシーンがある。これに関連し、父がドイツ人、母が台湾ルーツの日本人であるマリウス葉は、自身の複数ルーツについて言及した。
「アイデンティティは主張するものと同時に、子どもの時こそ自分って、どこに属しているんだろうと考えさせられる体験がたくさんありました。ドイツでもベルリンではドイツ人だけど、田舎の保守的なところでは例えドイツの父を持ってもドイツ人じゃないと言われます」と明かした。
その上で、「ある意味、特権であると感じています。自分が、どういう人かをちゃんと選べる。日本人、ドイツ人として『こういうところは好きだから誇りを持っていよう』となる。選べるところもあると思います」と、複数の文化的背景を持つことでポジティブなアイデンティティを構築できると語った。
マリウス葉は2022年末にSexy Zoneを脱退し、現在はドイツを拠点に活動。今回のジャパンプレミアは、人生初の映画PRイベントとなった。



