是枝裕和監督、『ルックバック』出口夏希のアクション絶賛「いいキックとパンチでした」
是枝監督、出口夏希のアクション絶賛「いいキックとパンチ」

実写映画『ルックバック』の公開後舞台あいさつが21日、TOHOシネマズ名古屋栄で行われ、出口夏希(藤野役)、蒔田彩珠(京本役)、是枝裕和監督が登場した。

名古屋めしトークで和やかに

まず話題になったのは名古屋めし。名古屋に到着したばかりだという出口は「本当に1時間半前ぐらいに名古屋に着いたばっかりなんですよ。だから、ひつまぶし食べたいです」とコメント。一方、蒔田は「私はもう世界の山ちゃんで打ち上げたいですね!」と笑顔で答えた。

これに、この後に大阪での舞台挨拶が予定されていることから、是枝監督が「ちょっと早いかもしれない」と反応し、蒔田が「(この後)大阪です」と返すなど、和やかなやり取りが繰り広げられた。

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台湾・香港での反響と好きなシーン

前日までプロモーションで台湾・香港を訪れていた3人に現地での反応を質問されると、出口は「もうすごかったです。皆さん本当に温かく迎えてくださって、ファンの方、お客さんとQ&Aする時間があったんですけど、すごいたくさんの人が『はい!!』って手を挙げてくださって、すごい楽しかったです」と振り返った。

蒔田は「私は海外での舞台挨拶が初めてだったので、ちょっとどうなるんだろうって緊張してましたけど、やっぱり本当に皆さんニコニコ、見終わった後にすごい充実した表情をしてくださっていて、安心してお話できました」とコメント。是枝監督も「若い方たちがたくさん劇場に駆けつけてくれて、藤本タツキさんのファンの方たちもすごく多かったと思うんですけれども、温かくこの作品を受け入れていただけたのかなと思って、ちょっと安心して戻ってきました」と語った。

上映を観終えたばかりの観客に向けた舞台挨拶であることから「好きなシーン」を聞かれた出口は「好きなシーン、本当にいっぱいあるんですけど、どこにしようかな。私のシャークキックですかね」と回答。客席から拍手が起こると「拍手もらっちゃった」と照れたように笑った。

すると是枝監督が「一番テイクを重ねましたね」と明かし、出口も「一番監督が何回も何回もって言ったシーンです」と振り返った。出口は「前日に練習したんですけど、筋肉痛になっちゃって。練習のほうが飛んでいたんです」と告白。司会から「何度もテイクを重ねた理由は?」と聞かれた是枝監督は「高さが欲しかったんです。いいキックとパンチでした」とコメントし、本番での出口のアクションを称えた。

蒔田が好きなシーンとして挙げたのはセミのシーン。「今日の気分で言うと、図鑑を広げてセミの話をしてて、藤野がバーッとやってきて、京本が『きゃあ』っていう、あそこです」と説明。「どんなところが好き?」と聞かれると「私が結構本気で嫌がっているところです」と答え、撮影時のことを思い出したのか3人で笑い合った。

蒔田は「本当にセミが嫌いで(笑)」と撮影時に本気で嫌がっていたことを明かすと、出口が「違うんです。カットがまだかからなかったんですよね。何かやろうと思って、セミの抜け殻をずっと持ってて。ごめんね」と謝り、蒔田が「いいよ」と優しく返す場面も見られた。

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ヴェネチア国際映画祭の思い出

「カットがかからずに自由に動くシーンが多くあったのか?」との質問に是枝監督は「そんなに多くはないです。あと海に引っ張って入れようとするところくらい。ああいうところは長く回して、いいところを使おうと」と説明。司会から「2人の自然な姿を撮るためですか?」と聞かれると「もうほとんど、どう撮っても藤野と京本だったので、いつ回していつ止めるかを、そこまで決めなくても大丈夫な関係ができていました」と明かした。

続いて話題は第83回ヴェネチア国際映画祭へ。本作はコンペティション部門に出品され、現地での公式上映では約1000席が満席となり、上映後には12分間にわたるスタンディングオベーションが起こった。ヴェネチアについて出口は「街全体が映画祭に染められていて、みんなが映画祭に来る関係者とかお客さんばかりだったので、私も楽しかったです」とにっこり。蒔田は「私は是枝監督と海外の映画祭行くのが夢だったので、すごく……なんだろう、一生の思い出に残るようなイベントでした」とコメントした。

司会から「それはもともと持っていらっしゃった夢だったんですね」と聞かれると「もう本当、ずっと15年くらい言い続けて、やっと叶いました」と笑顔で語った。