2026年6月20日夜、都内で開催された「日本映画プロフェッショナル大賞」の授賞式で、映画『「桐島です」』が作品賞と主演男優賞(毎熊克哉)の2冠を達成した。主演の毎熊克哉に花束を贈呈したのは、同作で恋人・ヨーコ役を演じた海空(みう)だ。海空は高橋伴明監督(妻は高橋惠子)の孫であり、祖父からのメッセージを預かっていた。
高橋監督のメッセージと衝撃の初日
海空は「祖父の高橋監督が『桐島の役は毎熊にしかできなかった』と何度も言っていた。撮影中も完成後もその言葉を聞いており、それが形になったかのように主演男優賞を受賞した。おめでとうございます」と祝福。毎熊は、初日の撮影が海空との2人のシーンから始まり、移動中に海空の祖父が高橋監督だと知り、緊張にさらに動揺が加わったと振り返り、笑いを誘った。
毎熊克哉が語る高橋監督との縁
毎熊は「21歳で役者を始めた時、高橋伴明監督の『禅 ZEN』にエキストラ出演した。それが初めてのプロの映画現場だった。高橋監督は役者人生の始まりのような存在。そんな監督が、誰でも知っているが誰もわからない桐島聡という難しい役を託してくれて、うれしさと不安でいっぱいだった」と述懐。脚本を読むと、桐島聡という人間の心が淡々とした生活の中に読み取れたといい、「脚本を握りしめて現場に行くと、メイクや衣装、部屋の飾りが桐島の心を表現しているかのようで、カメラと監督がじっと見ていた。超一流のスタッフが用意した環境がなければ、桐島を演じられなかった。主役として映画作りにどっぷり浸かった経験は、今後の人生で大きな糧になる」と感謝を述べた。
作品の概要
『「桐島です」』は、1970年代の連続企業爆破事件で指名手配された「東アジア反日武装戦線」メンバー・桐島聡容疑者が、「最期は本名で迎えたい」と語り、入院報道の3日後の2024年1月29日に亡くなるまでの謎に満ちた軌跡を描く。高橋伴明監督が手掛け、毎熊克哉が20歳から70歳までを演じた。



