俳優の石田ひかり(55)と筒井道隆が9日、都内で行われた映画『さとこはいつも』(9月18日公開)の東京先行上映舞台あいさつに参加した。2人が芝居で共演するのは、1993年放送のドラマ『あすなろ白書』以来、33年ぶりとなる。
伝説の“月9”から33年、夫婦役での再共演
『あすなろ白書』は、平均視聴率27.0パーセント、最高視聴率31.9パーセントを記録し、社会現象級のブームを巻き起こした伝説の“月9”ドラマ。甘酸っぱくも切ない恋と友情の狭間で揺れ動く大学生たちを演じ、日本中の心をつかんだ2人が、33年の時を経て夫婦役として再共演する。
今回2人が演じるのは、“大学時代に出会い、長い年月を共に歩んできた夫婦”。どこか『あすなろ白書』を彷彿とさせる設定に、90年代にリアルタイムで熱狂した世代はもちろん、いまを生きる観客の心にも深く刺さる、エモーショナルなキャスティングとなっている。
石田ひかり、監督への思いと役への共感を語る
舞台あいさつでは、筒井が石田をエスコートして入場。息ぴったりな様子が冒頭から伺えた。沖田修一監督の大ファンだったという石田は、「監督が作り出す世界の一員になれたことが本当にうれしくて」と笑顔を見せた。
「『55歳のさとこは夢の続きです』という、すごく素敵なヒントをいただいた」と振り返る。「学生結婚をしていて、3人の男の子を育て上げ、小説家になりたかった夢を、ふと思い出して書き始めていく。私もちょうど娘たちにお弁当を16年間作ってきて、その人生がちょうど終わったぐらいのタイミングで。監督は私に当て書きをしてくださったんじゃないかって思うぐらい、ものすごく自分と重なるところが多くて」と口にしていた。
息ぴったりの2人、再共演への思い
「目の前にはこの人がいますから。本当に居心地がすごく良くて」と石田は筒井を見やる。石田との再共演について筒井は「うれしかったです」と一言。33年ぶりとは思えない空気感だった。
筒井は「似てると思うんですよね。だからあんまり関係ないです」と話す。石田は再共演について「筒井くんって本当に独特なお芝居のアプローチをされる方で。昔からそうだったんですけども、より磨きがかかって、ますます筒井道隆」とにっこり。筒井は「こんな感じですよね?」と同意を求めたが、石田はお弁当を渡すシーンで、お弁当作りから練習していたことを暴露し「そんな人、見たことない」と笑っていた。
イベントには、有村架純、姫野花春、青木柚、吉田羊も参加した。
作品概要
本作は、長編映画デビュー20周年を迎えた沖田修一監督による完全オリジナル作品。年齢も育った環境も異なる、同じ「さとこ」という名前を持つ3人の女性が、自分の人生を物語として書き始めたことから交差していく姿を描く。
初めての恋を持て余し、妄想を膨らませていく中学3年生、15歳の中井聡子(姫野)。不倫も仕事もスランプ気味で迷走する、映画配給会社勤務の35歳、西田沙都子(有村)。子育てが一段落し、久しぶりに得た自分の時間のなかで夢に目覚める55歳、飯島里子(石田)。それぞれが恋や仕事、夢に悩みながら、自分自身の物語を歩み始める。



