『ワンオペレーション』クリスチャン・スレイターのカメオ場面写真が公開
『ワンオペレーション』スレイターのカメオ場面写真公開

第98回米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなど、映画祭・賞レースを席巻した話題作『ワンオペレーション』(公開中 配給:東京テアトル、シンカ)で、クリスチャン・スレイターがカメオ出演している場面写真が公開された。

夫チャールズが物語終盤に登場

長期出張中のため、映画の大部分で“電話の向こう”に存在していたリンダの夫チャールズが姿を現す場面写真が公開された。演じるのはクリスチャン・スレイター。電話越しの声だけで描かれてきたチャールズが、物語の終盤で姿を現し、観客を驚かせる意外な登場を果たしている。

電話越しでは“心配性でやかましい夫”にも見える彼が、実際にリンダと向き合ったとき、どのような姿を見せるのか。その登場は、観客に思わぬ驚きをもたらす。

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ワンオペレーションの構造的問題を描く

本作は、育児や家事、仕事を一人で背負う“ワンオペレーション”という現代社会の構造的問題を、スリラー、心理ドラマ、ダークコメディが融合した予測不能な物語として描く。主人公の日常とアイデンティティーが崩壊していく悪夢を、観る者に追体験させる。製作は気鋭スタジオのA24。

監督・脚本を手がけたのは、本作が長編2作目となるメアリー・ブロンスタイン。心理学の修士号を持ち、国立病院で子供を対象としたプレイセラピーに携わった経験もある彼女が、重病の娘とモーテルで暮らした自身の実体験をもとに脚本を執筆した。

ローズ・バーンの演技が絶賛

主人公リンダを演じるのはローズ・バーン。仕事、家事、育児――すべてを一人で抱え込み、少しずつ心の均衡を失っていく主人公をリアルに体現している。その演技は世界中の映画メディアから絶賛され、Varietyは「今年を代表する名演のひとつ」、Colliderは「これまでで最高の演技」、RogerEbert.comは「見事で、一切ひるまない演技」、The Guardianは「圧巻の演技」と評した。

その高い評価は、第75回ベルリン国際映画祭銀熊賞(主演俳優賞)、第83回ゴールデン・グローブ賞最優秀女優賞(ミュージカル/コメディ部門)の受賞、第98回米アカデミー賞主演女優賞ノミネートへと結実した。

監督が語るチャールズの存在

メアリー・ブロンスタイン監督は、チャールズについて「私たちは皆、あの感覚を知っていると思う。愛する人が壊れかけているのに、そばにいてあげることができず、無力感を抱くこと。それと同時に、この男が何を言っても、必ず相手を不快にさせてしまうという感覚もある」と語っている。

さらに「リンダのように不安にもがいている人は、慰められたいわけではない。『大丈夫だよ』なんて言ってほしくもない」としたうえで、「問題の外側にいる人間には――チャールズがそうであるように――どうすれば適切に助けられるのかなんて、分かるはずがない」と説明する。

「映画を観た男性の多くは、チャールズに感情移入するみたい」と監督が語るように、彼は単なる“口うるさい夫”ではない。心配しているのに、何を言っても相手を不快にさせてしまうチャールズの姿にも注目だ。

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