重い障害や疾患のある子どもたちが家族や仲間たちとともに、沖縄の無人島を旅する姿を追った短編ドキュメンタリー映画「Return to My Blue」(野口雄大監督、39分)が24日から公開される。人工呼吸器や車いすというハードルがある中、無人島での冒険に笑顔を輝かせる子どもたちの姿を捉えた。
無人島の海で笑顔を見せる少年
映画の一場面では、少年が母親に抱きかかえられ、手動のポンプで空気を送り込まれながら、無人島の海に体をひたす。少年は目を細め、大きく口を開け、笑顔を見せる。周りの人たちも歓声をあげた。
企画のきっかけ
この旅を企画したのは、難病の筋ジストロフィーを患う娘がいる加藤さくらさん。無人島ツアーの存在を知り、一度は行ってみたいと思った。難病の娘を連れて行くことはできるだろうか。難しいと思ったが、ツアー運営者の後押しもあり、同じように旅行に行きにくい障害がある子とその親たちで行けば助け合えると考えた。誘いに応じた6組と、2024年11月にツアーを決行した。
人工呼吸器をつける少年の挑戦
新生児仮死で生まれて脳に障害が残り、人工呼吸器をつける吉原壮眞さんは旅行当時10歳。母の純代さんは誘いを受けて参加を即決した。「やりたいんだなって思ったら、やらせてあげる環境を整えてあげればいい」と、これまでもたくさん旅行してきた。
壮眞さんは常に多くの医療機器を必要とするが、今回の行き先は電気のない無人島。担当医には一度は反対された。だが担当医自身が映画の中で…(この記事は有料記事のため、続きは有料会員限定)



