高橋文哉ら『ブルーロック』撮影秘話語る 4人の役割と絆
高橋文哉ら『ブルーロック』撮影秘話 4人の役割と絆

人気サッカー漫画を実写化した映画『ブルーロック』(8月7日公開)に出演する高橋文哉(潔世一役)、櫻井海音(蜂楽廻役)、高橋恭平(なにわ男子/千切豹馬役)、野村康太(國神錬介役)がインタビューに応じ、撮影現場の裏話を語った。全国から集められた高校生ストライカーたちが切磋琢磨する物語のように、キャスト陣も互いを高め合いながら作品づくりに挑んだという。

過酷な撮影を振り返る

撮影中、最も大変だったことを聞かれると、潔世一役の高橋文哉は迷わず「走りです」と即答。「ダッシュですね。芝居以外はずっと走っていたんじゃないかな(笑)。全部合わせたら東京から福島くらいの距離は走ったんじゃないかな」と冗談交じりに振り返り、約3か月に及ぶ撮影で走り続けた印象が強く残っていると明かした。

蜂楽廻役の櫻井海音は「怪我をしないこと」が最も気を遣ったポイントだったという。「みんなサッカーがどんどん好きになって、休憩中もボールを蹴りたくなるんですよ。でも『ここで怪我したらまずい』という気持ちとの葛藤がありました」と振り返った。

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千切豹馬役の高橋恭平も「僕も走るキャラクターなので、やっぱり走ることが一番大変でした」とうなずき、「サッカーは未経験だったので、バスケットボールや野球とは全然違うと実感しました。基礎体力の大切さを改めて感じました」と過酷な撮影を乗り越えた充実感をにじませた。

筋骨隆々な國神錬介を演じた野村康太は、体づくりに最も苦労したという。「國神は筋肉が特徴のキャラクターなので、それを維持するのが本当に大変でした。撮影が終わってからジムへ行って筋トレをして、プロテインも毎日摂るようにしていました」と語ると、ほかのキャストからも「プロテイン、ずっと持ち歩いてた」と声が飛び、野村も「常に持っていました」と笑顔で応じた。

現場で自然に生まれた4人の役割

劇中でチームZが衝突を繰り返しながら一つのチームになっていくように、撮影現場でも自然とそれぞれの役割が生まれていったという。メンバー全員が「リーダー」と名前を挙げたのは、高橋文哉だった。高橋文哉も「僕の仕事は、みんなが歩く道を耕すことだと思っていました」と撮影当初からの思いを明かし、「初めてみんなに会った時から、そのことだけはずっと口にしていました。自分で言葉にすることで、自分自身を奮い立たせるというか、気持ちを引き締めながら現場に立っていました」と語った。

その言葉に、高橋恭平は笑いながら「文哉くんが耕してくれた道で、僕らは自由にやらせてもらいました」と返し、現場の和やかな関係性をのぞかせた。野村康太は「すっかり末っ子キャラでした」と振り返り、「年齢も一番下だったので、お兄さんたちに甘えながら、かわいがってもらいながら、のびのび撮影していました」と語った。

一方、幼い頃からサッカー経験のある櫻井海音は、自然と“サッカー担当”の立場になっていた。「サッカーのことで分からないことがあれば、何でも答えられるようにしていました。僕自身、ただサッカーが好きなだけなんですけど、みんなにもサッカーを好きになってもらえたらうれしいなと思っていました」と話す。高橋文哉は「僕が一番質問していたかもしれない」と明かし、「キックオフの時、センターサークルの中での立ち方一つとっても、『これで合ってる?』って全部海音に聞いていました」と明かした。

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「誰が一番、役にハマっていたと思う?」という質問にも、高橋文哉は「海音じゃないですか」と即答。「蜂楽のプレーシーンは本当にすごかった。何台ものカメラと大勢のスタッフに囲まれた中で、ドリブルで抜いていくシーンなんて相当プレッシャーがあったはずなのに、撮り終わるたびに現場は拍手でした」と称賛した。その言葉を聞いた高橋恭平は「僕の時は拍手なんてなかった。『走り、頑張ったね』って言われたことはあったけど」と冗談を飛ばし、一同を爆笑させた。互いの魅力を素直に認め合い、冗談を言い合える関係性からは、約3か月をともに駆け抜けた4人の絆がうかがえた。

『ブルーロック』がもたらしたもの

『ブルーロック』を象徴するキーワードの一つが「エゴ」だ。世界一のストライカーを目指す主人公たちは、それぞれの「エゴ」がぶつかり合いながら成長していく。そんな「エゴ」について、高橋文哉は「この質問は毎回聞いていただけるのですが、いまだに答えが見つかっていないんです」と苦笑しつつ、「僕は、自分を強く押し出すというより、仲間や周囲があってこその自分という感覚なんです」と語った。

一方、櫻井海音は「役者という仕事では、協調性を大切にしながら、その中で自分に何ができるのかを常に模索しています」と語った。高橋恭平は「僕にとってのエゴは、自分らしさ」と表現し、「流される部分は流されてもいいけれど、流されたくない部分はちゃんと持っておくことが大事」と持論を展開。さらに、「どんな世界にも役割があるので、その役割をやり遂げることはすごく大事」と、アイドル活動にも重ね合わせた。

野村康太は「エゴって個性でもあるのかなと思っています」と話し、「自分にしかできないものを見つけて、それを磨いていくことが大切」とコメント。高橋文哉が「『ブルーロック』が仕事とリンクするというより、自分の人生そのものになっていた作品。ここ数年は、この作品のために生きてきたと言ってもいいくらいでした」と語ると、ほかの3人も自然とうなずいた。約3か月に及ぶ撮影をともに駆け抜けた4人にとって、『ブルーロック』は作品の枠を超えた、かけがえのない時間になっていたようだ。