80歳のアクション俳優、倉田保昭が製作総指揮と主演を兼ねた映画「夢物語 The Living Dragon」が公開されている。年齢を感じさせないシャープなアクションを演じる倉田は、「いつも200%のエネルギーで闘っている。気持ちも体力もそれぐらい出さないと、本気だということが伝わらないから」と話す。
3話構成の意欲作
映画は3話構成。第1話「追躡(ついじょう)」では任侠映画のオーディションに臨む男を演じ、スピーディーな殺陣を披露。第2話「ハート・オブ・ドラゴン―龍的心―」ではアクション映画好きの女性(武田梨奈)を相手に戦い、香港の撮影スタジオで激闘を繰り広げる第3話「不思議の国のドラゴン」で締めくくられる。
映画冒頭では年相応の高齢男性として姿を見せるが、アクション場面になると、背筋が伸び、体のキレも別人のようになる。「僕は、若い頃から、アクションシーンが始まると、生き生きしてくるんだ」と倉田。これまでも練習なしの即興に徹し、コンピューターグラフィックス(CG)を使わなかった。それは今回も貫いた。「自分の肉体を使って表現することにアクションの醍醐(だいご)味がある。それに、今の映画のお客さんは、本人がやっているのか、CGなのか、分かってしまいますから」
サモ・ハンが即答出演
第3話には、香港アクション映画の重鎮サモ・ハンが登場する。香港映画でも活躍してきた倉田は、「七福星」(1985年)などで、サモ・ハンと共演。今回は「恐る恐る『映画に出てくれないか』って聞いたら、『出る』って即答してくれた。ありがたかった」と明かす。
弟子にあたる坂本浩一、下村勇二、谷垣健治が1話ずつ監督。彼らとの仕事は「とても気持ちが良かった」とうれしそうに振り返る。
生涯アクション俳優を貫く
今年3月に80歳になったのをきっかけに、「弟子の指導はやめた」という。ただし、体に悪いところはなく、足腰も健康で、「ストレッチなど、1日1時間は体を動かしている」。そして、「生涯アクション俳優を貫くのが僕のモットー」ときっぱりと語った。



