俳優の里見浩太朗(89)が、9月22日放送のBS朝日4K時代劇スペシャル『無用庵隠居修行10』(後7:00)にゲスト出演することが明らかになった。本作は、直木賞作家・海老沢泰久原作の短編時代小説を、水谷豊×吉川一義監督のコンビでドラマ化したシリーズの第10弾。水谷豊、岸部一徳、檀れいが共演し、2017年の初放送から10年目を迎える。
里見浩太朗、水谷豊との初共演に感激
里見が演じるのは、主人公・半兵衛(水谷豊)がかつて陽明学を学んでいた陽明館の塾頭・伊藤一斎。回想シーンで登場し、半兵衛の生き様を支える矜持がせりふに込められている。意外にも水谷との共演は今回が初めてだ。
里見はインタビューで、約20年前にゴルフコンペで水谷と会ったことを振り返り、「お会いしたときは抱きついてお互いに再会を喜びました。一度しか会っていないのに、まるで古い大親友と再会したような思いでした」と語った。さらに「役者人生70年になりますが、こんなにうれしい思い出が残った作品はありません」と喜びを爆発させた。
時代劇の魅力と『無用庵』の秘密
里見は『無用庵』が10年続く理由について、「時代劇は芯になる俳優さんに魅力がなかったら、絶対に見ないんです。水谷さんにそういう魅力があるからこそ、これだけ続く」と分析。自身の出演シーンについては、吉川監督がせりふを書き直してくれたことに感動し、「人間として素晴らしいせりふだった。4ページほどのシーンをワンカットで撮ったが、NGは1回だけ。演じたあともすがすがしかった」と振り返った。
水谷豊もコメントを寄せ、「里見さんは僕にとってメンコの人。子どものころに集めていたメンコの中に里見さんがいましたから、まさか共演するご縁などないと思っていました」と述べ、20年ぶりの再会に感慨を示した。
90歳を前に「大きな声で言いたい」
今年11月で90歳を迎える里見は、「僕は今年90歳になるぞって大きな声で言いたくて仕方ないですね。こんなに元気な90歳の里見浩太朗を見てくれ!」と意気込みを語る。現在も週2回ゴルフを楽しみ、18ホールを自分の足で回っているという。「一緒にプレーしてきた人たちはもういないから、メンバーを探すのが大変(笑)」と笑いを交えつつ、仕事への意欲も示した。
時代劇の減少については「寂しいですね。制作費がかかるので時代劇は撮れなくなったという現実は理解できますが、どこかで時代が変わってくれないかな、というのが本音」と述べ、時代劇の継承に強い思いを見せた。



