俳優・小栗旬が、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で演じる織田信長についてコメントを寄せた。同作は2026年に放送予定の大河ドラマ第65作で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長を主人公に据え、兄弟の軌跡と戦国時代を描く。
本能寺の変における新たな解釈
小栗は、本作で描かれる本能寺の変について「信澄(緒形敦)が本能寺の変に絡んでいるというのは、新鮮だと感じました」と語る。信長の弟・信勝(中沢元紀)を起点に本能寺の変へと至る展開は、「さまざまな『兄弟』の関係を描き続けてきた『豊臣兄弟!』らしく、とても納得のいくものだったと思います」と評価した。
明智光秀(要潤)が謀反を起こしたと知らされ、幻の光秀と対面する場面では、脚本にない「お前じゃない」という台詞を即興で加えたという。小栗はその意図について「本作の信長は、もし討ちにきたのが光秀ではなく秀吉(池松壮亮)だったなら、むしろ喜んで死を受け入れたと思います。彼の中では、それが最も納得のいく人生の幕引きだったはず。秀吉と兄弟になれていたら、自分の人生も違っていたんじゃないかと感じた瞬間もあったでしょう。それなのに、秀吉ではなく、あの気難しい光秀が来たことが、どうしても許せなかったのです(笑)」と説明した。
死の間際の幻影と信長像
信長が死を覚悟した瞬間、信勝の幻影が現れ「我らの一生、ろくなものではござりませんでしたな」と語りかけるシーンについて、小栗は「そうは思わない。俺には未来を託せる人間がいるから、もう何の迷いもなくここで死ねる」という思いで演じたと明かす。この心境に至ったことで「自分の中では最初から最後まで、一本筋の通った信長像を築くことができた」と手応えを語った。
織田信長を演じきった今の自分が思う信長像は、「『織田信長』を演じ続けてきた人」だという。織田家が大きくなる中で「こうでなければいけない」という姿を自ら作り上げていったのではないかと推察し、脚本もその方向性だったため「自分の中で腑に落ちた状態で演じられたことは、とても大きかった」と振り返った。
共演者への感謝
第27回まで演じてきた中で、「本当に(家臣たちは)織田信長を好きでいられるのか」と疑問に思う瞬間もあったという。しかし、「(仲野)太賀君と池松君は、間違いなく信長を愛しているという姿をずっと見せてくれていたので、『君たちがずっと僕のことを愛してくれるなら、自分も愛されているんだという気持ちでいよう』と思えました。彼ら2人に救われた部分は、とても大きかったです」と、主演の仲野太賀と池松壮亮への感謝を述べた。



