ミュージカル『ファニー・ガール』のゲネプロ前取材会が7日、東京・日比谷の日生劇場で開かれ、出演者の望海風斗、坂本昌行、演出家のマイケル・メイヤーが出席した。初日を翌日に控え、2人が作品への思いを語った。
初日を前に期待とワクワク
望海は初日を迎える心境について「早く観てほしい気持ちと、まだやることも残っているので…。でも、いよいよ皆さんに観てもらう時が来たんだなと非常にワクワクしています」と幕開けを心待ちにした。
坂本は「けいこ中から観る側の時間が多かった。お客様も同じような感じで。望海さんは、その分大変なんですけれども。観ていてワクワクしておりまして、1分1秒でも早くお客様にお見せしたいなと思います」と笑顔で語った。
初共演の2人が語る互いの印象
初共演となった2人は、けいこを重ねて互いに感じた印象も明かした。望海は坂本について「ニックと坂本さんが重なる部分もありまして。毎回新鮮に驚かされる部分があって。登場されるだけで人を魅了してしまうオーラに驚いています。けいこ中から変わらず。衣装とかをまとって出られると、さらに。役と御本人が重なるような気がします。重ねてこられたものがあって、登場しただけで魅了してしまう説得力がある。隣で学ばせてもらっています」と話した。
一方、坂本は望海の印象について「もちろんお芝居中は集中されていらっしゃるんですけど、普段は非常にニュートラルな方という印象がすごく強くて。僕の場合はけいこに入ると休みの時間でも集中しちゃって、あまり皆さんとコミュニケーションを取らないタイプなんですけど(望海の場合は)フラットなまま。その辺は本当に僕にないすごさを持っていらっしゃるなと思う。とはいえ、けいこに入るとガラッと変わる。その辺のギアチェンジに非常に頭の良さとクレバーなところを感じましたね」と驚きを交えて語った。
作品へのメッセージと公演情報
最後に坂本は「この『ファニー・ガール』という作品に参加できたことを心からうれしく思います。僕が言うのもあれですけど、日本のミュージカル史の中に『ファニー・ガール』という作品は残る作品だと思っております。たぶん、この作品を観ないと後悔することになると思うので、ぜひ皆さん、劇場にお越しください」とメッセージを送った。
望海は「ミュージカルを続けてきて、本当によかったなと、自分がやっていて思える瞬間がたくさんあって。素晴らしい音楽もそうですし、ストーリーもそうですし、皆さんの人生の中で何か重なる瞬間だったり、ちょっと思い当たるものがあったりする。すごく人生に寄り添ってくれている作品でもあります。本当に私はやっていてミュージカルが大好きだなと感じています。その作品が本当にたくさんの方に届いてほしいなと思います。ぜひ劇場で体感していただけたらと思います」と呼びかけた。
『ファニー・ガール』は、ニューヨークのブロードウェイレビュー、ジーグフェルド・フォリーズの大看板だったファニー・ブライスの伝記ミュージカルとして1964年にブロードウェイで初演。2022年に半世紀以上の時を経て、マイケル・メイヤー氏によりブロードウェイに凱旋した。今回は、マイケル・メイヤー氏の演出により、現代に合わせて生まれ変わり、日本で上演される。
物語は、女優を目指す下町育ちの女の子・ファニー・ブライスが、母親から夢を諦めるように促されるが、持ち前のユーモアと根性でコーラスガールとなり、舞台上の失敗をチャンスに変え、劇場と契約を結び、人気を急上昇させる。大プロデューサー・ジーグフェルドからニューヨークに呼ばれ、夢だったフォリーズに入団。上品でハンサムなニック・アーンスティンと出会い恋に落ち、結婚を決意する。しかし、スターとして成功を重ねるファニーとは対照的に、ニックは仕事で苦境に立たされ、夫婦関係にも影が差していく。夢を諦めなかったスターの成功と挫折、愛と結婚を描く。
望海が伝説の大女優ファニー・ブライスを演じ、坂本がファニーの夫で賭博師のニック役を務める。公演は、8日から29日まで日生劇場で東京公演が行われ、その後、10月9日から18日まで梅田芸術劇場メインホールで大阪公演、10月24日から11月1日まで博多座で福岡公演、11月10日から11月15日まで御園座で愛知公演が予定されている。



