北九州市拠点の画家黒田征太郎さん、水爆実験の第五福竜丸を題材にした絵本「第五福竜丸とボク」を制作―忘れてはいけない
北九州市拠点の画家黒田征太郎さん、水爆実験の第五福竜丸を題材にした絵本「第五福竜丸とボク」を制作

絵本は「第五福竜丸とボク」。北九州市を拠点に活動する黒田さんの幼少期の戦争体験などを重ねた少年「ボク」が、第五福竜丸の乗組員となり水爆実験に遭遇する物語だ。黒田さんの同級生で、広島原爆で亡くなったとみられる「たーちゃん」も登場する。世界各地で紛争や戦争が続くなか、「忘れてはいけないことがあると伝えたい」との思いで形にした。

「竜が 竜が 怒ってる 人間たちが 海を 汚した 人間たちが 海を 殺した」――自然の化身の竜が登場し、人間に激しく怒る場面も描いた。物語の構成は、絵本を出版した「石風社」(福岡市)の福元満治代表(78)が担った。

福竜丸を題材にした米国の画家に感銘を受けていた黒田さん(87)は1996年、その作品を東京都立第五福竜丸展示館で観覧。船とも対面して「忘れてはいけない」との思いを抱き、その後は船を描いた作品を同館で展示するなどしてきた。

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開館50周年に合わせ新作を

昨年11月、同館学芸員の安田和也さん(73)から今年6月の開館50周年に合わせ、過去の作品を展示したいとの申し出を受けた。黒田さんは「新しく描きたい」と応じ、今の福竜丸を見たいと、知人の映像ディレクターに撮影を依頼。「写真を見たら、福竜丸が『俺のことを描いていいよ』と言ってくれた。福竜丸が伝えたいことを聞き取って、絵本にしようと思った」と振り返る。

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