任侠電器 第177回:日村が運転、伊達さんの電話の意図を語る
任侠電器 第177回:日村が運転、伊達さんの電話の意図

稔が出かけているため、日村が車を運転することになった。車を出すと、日村は後部座席の阿岐本に話しかけた。

伊達さんの電話の理由

「伊達さんは、どうしてオヤジに電話をしてきたんでしょう?」

「都合がよかったんじゃねえのか?」

「都合がよかった」

「大将と御曹子のもめ事だ。縁者同然とはいえ、雇い人の伊達さんが割って入る筋じゃねえ。俺たちゃ、赤の他人だからむしろ話がしやすかったんだろう」

信用と立場

「自分らを信用しているということでしょうか?」

「信用なんざしてねえだろう。ただ……」

「ただ?」

「自分と立場が近いと思ってくださったんだろう」

「社長と昇さんの板挟みですか?」

「まあ、そういうことだな」