阿岐本は杉本社長に、石岡社長の息子について知っているかと尋ねた。杉本社長は「知らない」と答えた。
阿岐本はしばらく杉本社長の顔を見つめてから、「そうですか」と応じた。杉本社長は「俺が言いたかったのはそれだけだ」と述べ、話は終わりだと示した。
別れの挨拶
日村は、せっかく会えたのだから杉本社長と店の話をしてはどうかと思ったが、阿岐本は「では、私らはこれで失礼することにします」と告げた。
杉本社長は「いいか。これ以上妙なことをすると、警察を呼ぶぞ」と警告した。阿岐本は「いやあ、警察は勘弁してほしいですね」と答え、立ち上がって杉本社長に深々と礼をして出入り口に向かった。日村は無言でその後を追った。



