読売新聞は18日、小説連載『かなしみのまち』(作:朝井リョウ)の連載を本紙朝刊で開始した。初回は1ページ全面で掲載され、主人公・佐伯真由美が東京の下町にある小さなアパートに引っ越してくる場面から始まる。
作品の概要
『かなしみのまち』は、東京の下町を舞台に、それぞれに哀しみを抱えながらも懸命に生きる人々の姿を描く連作短編集。全10回の予定で、毎週木曜日に掲載される。作者の朝井リョウ氏は「この街には、見えないところで誰かの哀しみを抱えている人がたくさんいる。そんな人たちの物語を紡ぎたい」とコメントしている。
初回の内容
初回は、主人公の佐伯真由美が東京の下町にある古びたアパート「かなしみ荘」に引っ越してくる場面から始まる。彼女は故郷の北海道から逃げるように上京してきた。アパートの大家・田村トヨ(70代)は、真由美に「ここは『かなしみのまち』って言われてるんだよ」と語りかける。トヨは長年この街で暮らし、多くの入居者を見送ってきた。真由美は新しい生活に不安を感じながらも、トヨの優しさに触れて少し心を開く。
連載の見どころ
朝井リョウ氏は、これまで『桐島、部活やめるってよ』『何者』などで知られる人気作家。本作では、東京の下町を舞台に、孤独や哀しみを抱える人々の日常を丁寧に描く。連載は全10回で、毎回異なる登場人物の視点から物語が展開される。読売新聞の担当編集者は「この街に生きる人々の哀しみと、それでも前に進もうとする姿を描いた作品。多くの読者の心に響くと思う」と話している。
今後の展開
次回は25日掲載予定で、真由美の隣人・中村健太(30代)の視点から物語が描かれる。健太はかつて夢を追って上京したが、今はコンビニで働きながら日々を過ごしている。連載は毎週木曜日に掲載され、最終回は9月19日の予定。



