林家染丸さん、喜寿と芸歴60年祝う書籍刊行 弟子一同が出版記念公演
林家染丸さん、喜寿と芸歴60年祝う書籍刊行 弟子一同が記念公演

上方の落語家、林家染丸と門弟一同が書籍「上方落語 笑われて あと心地よき 寄席囃子(ばやし)」を刊行した。染丸が2014~18年に読売新聞夕刊で連載したエッセーや「染丸語録」などを収録。8月22日には、弟子たちが出版を記念した公演を天満天神繁昌亭(大阪市北区)で開く。

染丸の歩みと書籍の内容

染丸は1966年、先代の三代目染丸に入門し、91年に四代目を継いだ。弟子13人を育て、寄席囃子の三味線奏者育成にも尽力。2013年に3度目の脳梗塞を発症して高座から遠ざかり、現在は療養中だ。

出版は、弟子が染丸の喜寿と芸歴60年を祝い、「師匠を励ましたい」と企画。書名は、染丸がファンにサインを頼まれ、色紙によく添えてきた言葉を選んだ。

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エッセーと語録

本紙の連載エッセー「染丸でございます」は、計80回分をすべて掲載。大阪・天下茶屋の長屋で暮らし、ラジオから聞こえてくる落語に夢中になった少年時代や、師匠や弟子との思い出、寄席囃子の解説などをやわらかい言葉でつづる。23歳の時に、好きな女性と東京へ“駆け落ち”したエピソードも明かしている。

弟子が選ぶ「染丸語録」では、筆頭弟子の林家染二は「お前の目に見えるものがお客さんの目に見える」を挙げ、「面白く伝えるだけではだめ。噺の中の人物や情景をしっかり思い浮かべろ、と教わった」と振り返る。7番弟子の林家竹丸は稽古で所作が雑になり、「(舞台で)やってることは世間から見たらしょうもない。そのしょうもないことをきっちりやれなあかん」と諭されたことを書いた。

書籍の詳細と出版記念公演

染丸はあとがきで「上方落語の発展、林家再興、寄席囃子を永遠にという思いの詰まった本です」と締めくくっている。西日本出版社刊、税込み2420円。

出版記念公演は、弟子による落語3席や月亭八方らをゲストに招いたトークなどで、染二は染丸の得意ネタ「浮かれの屑より」を演じる。寄席囃子の演奏や「住よし踊り」の披露もある。午後6時開演。来場者には書籍をプレゼントする。☎06・7850・8848。

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