「大Tシャツ展」の会場には、国内外から集められた貴重なTシャツがずらりと並んでいる。その中でも特に目を引くのが、日本のアニメ作品をフィーチャーした激レアアイテムだ。本記事では、2枚の貴重なTシャツを詳しく紹介する。
『AKIRA』読者プレゼントの非売品Tシャツ
1982年から1990年まで「週刊ヤングマガジン」で連載された大友克洋の『AKIRA』は、1988年に監督自らがメガホンを取って映画化され、世界中に熱狂的なファンを生んだ。その影響は漫画やアニメの枠を超え、アートやファッションなどのサブカルチャー全般に及んでいる。
展示されているのは、連載当時に読者プレゼントとして配布された非売品のTシャツだ。現存数は不明で、まさに幻のアイテム。会場の資料によれば、プレゼント企画は複数号にわたって実施されたため、正確な枚数は分かっていない。タグには「あとりえモリタ」の文字があり、これが当時の正真正銘の証拠とされている。デザインは作者の大友克洋が監修したとみられる。
このTシャツを提供した衣装デザイナーの高橋毅さんは、『AKIRA』Tシャツのコレクターとしても知られる。高橋さんは「漫画派の自分にとっては神秘的といえるほどのTシャツ。知っている人だけに刺さる、レアすぎる1枚」とコメントしている。当選者の数よりも欲しかった人の数の方が圧倒的に多かったことは間違いないだろう。
『エヴァンゲリオン』渚カヲルの名言Tシャツ
次に紹介するのは、東京大学准教授の鈴木俊貴さんが所有する『エヴァンゲリオン』のTシャツだ。このTシャツは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」に登場する渚カヲルの名言「時が来たね」をシンプルにプリントしたデザイン。『エヴァンゲリオン』は1995年から1996年に放送されたテレビシリーズで社会現象を巻き起こし、2017年からは新劇場版が公開されるなど、今なお根強い人気を誇る。
鈴木さんは、このTシャツへの思いを次のように語っている。「研究とアウトリーチの両立に、忙しい日々を過ごしています。ジャケット1枚羽織れば、カジュアルにもフォーマルにも着こなすことのできるTシャツ。大好きな『エヴァンゲリオン』のカヲル君の言葉を胸に、時間だけは守れるように心がけています」。
「大Tシャツ展」は表参道ヒルズ本館B3Fのスペース オーで開催中。観覧料は一般1,500円、大学・専門学校生1,000円、高校生以下500円。会期は7月19日まで。この機会に、貴重なアニメTシャツの数々を実際に目にしてみてはいかがだろうか。



