九州国立博物館(福岡県太宰府市)は2026年10月31日から2027年1月11日まで、特別展『卑弥呼の鏡―三角縁神獣鏡がヤマト王権をつくった―』を開催する。同展では、卑弥呼が中国・魏の皇帝から授かったとされる「卑弥呼の鏡」にまつわる最新の研究成果を紹介し、ヤマト王権成立の謎に迫る。
卑弥呼の鏡とは
約1800年前、弥生時代末期の西暦239年、倭の女王・卑弥呼は中国・魏に使いを送り、皇帝から銅鏡100枚を賜った。これが「卑弥呼の鏡」である。この中には、各地の古墳から出土する「三角縁神獣鏡」が含まれていたと考えられている。卑弥呼とそれに続くヤマト王権は、この鏡を各地の王に配ることで自らの権威を高めたとされる。
展示構成と見どころ
特別展は5章構成で、「倭人と鏡のなれそめ」「ヤマト王権の登場」「三角縁神獣鏡をさぐる」「三角縁神獣鏡はかたる」「ヤマト王権と鏡その後」からなる。展示される鏡は三角縁神獣鏡53面を含む計103面で、貴重な紀年銘鏡も6面含まれる。特に注目は、2025年に奈良県富雄丸山古墳から出土した三角縁神獣鏡で、最新の発掘成果が紹介される。
総出陳件数は230件で、そのうち国宝8件、重要文化財108件、地方指定文化財17件と、極めて貴重な文化財が多数集結する。
記者発表会の模様
2026年7月2日には、東京国立博物館平成館で記者発表会が行われた。九州国立博物館の公式X(旧Twitter)アカウントは「本日は、ほんとうにホッカホカ、最新のニュースをお届けしますね!」と投稿し、注目を集めた。
展示の意義
同展は、三角縁神獣鏡の研究を通じて、ヤマト王権の成立過程を再検証する画期的な試みである。鏡がどのように権力の象徴として機能したのか、最新の科学分析や考古学的知見を交えて解説する。



