ほぼ100歳でも現役、欧州のレトロ路面電車が健在な理由
ほぼ100歳でも現役、欧州レトロ路面電車の事情

「路面電車」と聞いて、昭和世代には過去の遺物、消えゆく交通機関というイメージを持つ人も多いだろう。発車時の鐘の音から「チンチン電車」とも呼ばれた路面電車は、戦後から20世紀後半にかけてモータリゼーションの影響で斜陽の時代を迎えた。日本では東京都電のほとんどが廃止され、京都や福岡、仙台といった都市からも姿を消した。

欧州でも縮小された路線網

これは海外でも同じだ。「トラム」と呼ばれて親しまれ、現在も多くの路面電車が生き残っているヨーロッパでも、モータリゼーションの影響は避けられず、全盛期だった20世紀中盤までと比較すると、各都市の路線網は明らかに縮小された。現在、人口100万人を超える都市の多くは、地下鉄が主要な公共交通機関となっている。

中小都市で見直されるトラム

一方で中小規模の都市では、トラムを存続させている都市が多い。地下鉄よりも建設や維持管理がしやすいことやバリアフリーの観点から、20世紀末にはトラムが見直され、積極的に延伸を進める都市も増えた。中には、廃止から一転して路線拡張に転じた都市もある。次世代の乗り物として、トラムは新たな一歩を踏み出している。

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ミラノの古豪、もうすぐ100歳

欧州には、今も現役で活躍するレトロな路面電車が数多く存在する。チェコ製で社会主義時代に製造され各国で使われた車両や、西ドイツ時代に誕生した当時の画期的高性能車両などが、美しい街並みを走る。中でもミラノを象徴する路面電車「ヴェントット」は、2028年で誕生100周年を迎えるレトロ車両だ。日本では多くの都市から消えた「街のシンボル」が、欧州では今も健在なのである。

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