三菱UFJ銀行は、口座開設時の本人確認手続きにおいて、光学文字認識(OCR)技術を活用した新システムを導入した。これにより、顧客はスマートフォンで運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を撮影するだけで、氏名や住所などの必要情報が自動的に読み取られ、入力フォームに反映される。
手続き時間の大幅短縮
従来は、顧客が書類の情報を手入力する必要があり、入力ミスや時間がかかるという課題があった。新システムでは、OCR技術により正確かつ迅速な情報入力が可能となり、口座開設にかかる時間を従来比で約半分に短縮できる見込みだ。三菱UFJ銀行の担当者は「顧客の負担軽減とともに、オペレーションミスの削減にもつながる」とコメントしている。
セキュリティ対策も強化
本人確認書類の画像データは、銀行のセキュリティ基準に従い、厳重に管理される。また、OCR読み取り後は、システム上でデータが暗号化され、不正アクセスを防止する仕組みを採用。さらに、読み取った情報は、銀行の既存の顧客データベースと照合され、なりすまし防止にも貢献する。
三菱UFJ銀行は、このOCRシステムを2024年2月から順次、全国の店舗で展開している。今後は、スマートフォンアプリからの口座開設にも対応を拡大する予定で、よりシームレスなデジタルバンキング体験を提供する方針だ。
業界全体の動き
他のメガバンクでも同様の取り組みが進んでおり、みずほ銀行や三井住友銀行もOCRやAIを活用した本人確認手続きの効率化を進めている。金融庁が推進する「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」の流れを受け、銀行業界全体で口座開設のオンライン化・迅速化が加速している。
三菱UFJ銀行の今回の取り組みは、顧客満足度の向上だけでなく、銀行業務の効率化とコスト削減にも寄与すると期待されている。



